製品情報

銅合金Copper alloys

銅合金

銅を主成分として、種々の元素を添加した合金。純銅では強度は低いが様々な元素を添加し、銅の優れた特性を生かしつつ強度や耐摩耗性などの性能を高め、広い範囲で使用されています。代表的な合金は「Cu-Zn系合金」の黄銅、「Cu-Sn系合金」の青銅、「Cu-Al系合金」のアルミニウム青銅があります。その他にも数多く種類があり共通の特徴は熱と電気の伝導性に優れていて、それぞれが独特の色合いになっており、黄銅や青銅、銅とニッケルの合金は白銅といった色にちなんだ名称がつけられています。用途も様々で家庭用品、装飾品、船舶用プロペラ、復水器、機械部品など幅広く使用されています。

形状別 材料解説

ここでは銅合金の形状別による用途・性質・特徴・加工方法などをご紹介しております。

形状
  • 箔条

りん青銅 【C5191、C5210、C5341、C5441】

銅(Cu)と錫(Sn)の合金で青銅の一種。青銅の脱酸の際に用いた「りん」が青銅中に微量残るよう製造したもの。青銅に比べ弾性、耐食性が良い。鉛を加え、切削性を向上させた快削りん青銅もあります。用途は各種コネクタ、リレー端子、ワッシャ、軸受け、ブッシュなどに使用されています。

洋白 【C7521、C7701、C7941】

銅と亜鉛とニッケルから構成された合金です。別名で「洋銀」と呼ばれる程美しい光沢を持ち耐蝕性も良好です。柔軟性・屈曲加工性に優れているために古くから装飾品や食器などに用いられ、医療機器や楽器の部材、また一般的に広く知られている代表例は現行の500円硬貨があります。

クローム銅 【Z3234-2】

銅にクロムを0.4~1.2%添加した焼入れ・焼き戻しによって硬くなる析出硬化型の高銅合金です。高温度で長時間使用しても硬度は低下せず、耐摩耗性、耐疲労性にも優れており、また導電率も高いため溶接用電極材などに用いられています。

アルミニウム青銅 【C6161、C6191】

銅とアルミをベースにした合金に鉄、マンガン、ニッケルなども添加されており、強度、硬さ、耐食性、耐海水性、耐熱性、耐摩耗性に優れています。用途はナット、スパイラル歯車など。アルミ青銅には鍛造のABBと鋳造のALBCがあり、成分及び製造方法が異なります。(本件:ABB)

ベリリウム銅 【C1720、Z3234-3】

銅にベリリウム0.4~2.2%と少量のコバルトを添加した析出硬化型の高銅合金です。ベリリウム銅は伸銅品中、最も高い強度があり弾性係数が非常に大きいため、バネ特性に優れています。優れた特性を持ち、また打撃時に火花が出ないため安全工具材料としても利用されています。

テルル銅 【C14500】

銅にテルルを0.3~2.0%添加することで切削性を改善させた高銅合金です。被削性指数は快削黄銅が100、純銅で20、テルル銅は90となっています。また導電性、熱伝導性、耐熱性や半田付け性に優れていて、放電加工用電極やトーチ火口(ひぐち)などに使われています。

データ各種

ここでは各材質のデータを掲載しております。

※参考資料は純銅ページの『伸銅品参考資料』をご参照ください。

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