製品情報

連続鋳造銅合金Continuous casting copper alloys

連続鋳造銅合金

銅を主成分とした銅とスズの合金の溶融金属(銅合金)を鋳型に連続的に注入し、鋳型内で急速に冷却し凝固させながら連続的に引き抜くことによって、丸棒、パイプ、板材などの形状に仕上げられます。種類も多く、青銅、りん青銅、アルミニウム青銅、鉛青銅、高力黄銅などがあり、耐圧性、耐摩耗性、耐食性、耐海水性、被削性、電気伝導性、熱伝導性などそれぞれの優れた特性を生かし、様々な分野で多く使用されています。JIS記号では、はじめにCACと表し、これはCopper Alloy Castingの略でその後に材質、種類を3桁の数字で表し、最後に製造方法の連続鋳造であるCと表記します。

形状別 材料解説

ここでは連続鋳造銅合金の形状別による用途・性質・特徴・加工方法などをご紹介しております。

形状

連続鋳造青銅 【旧JIS記号BC-3C、BC-6C】 【新JIS記号CAC403C、CAC406C】

別名:砲金とも呼ばれており、昔に大砲の砲身に使われていたことからそう呼ばれています。また旧JIS記号ではBronze Castingの略で「BC」、その後に合金種類を表す数字が入ります。耐圧性、耐摩耗性、耐海水性、被削性に優れています。用途はバルブ、ブッシュ、スリーブ、軸受、歯車など。

連続鋳造りん青銅 【旧JIS記号PBC-2C】 【新JIS記号CAC502C】

0.05%~0.5%のりんを含む銅合金です。旧JIS記号ではPhosphor Bronze Castingの略で「PBC」、その後に種類を表す数字となります。耐食性、耐摩耗性、機械的性質が良好で、特に硬度が高く、歯車、軸受、摺動部品、スリーブ類など耐摩耗性が必要とされる場面で多く使用されています。

連続鋳造アルミニウム青銅 【旧JIS記号ALBC-3C】 【新JIS記号CAC703C】

アルミが8.5~10.5%添加された銅合金です。旧JIS記号ではAluminum Bronze Castingの略で「ALBC」、その後に種類を表す数字となります。機械的強度に優れ、耐食性や耐摩耗性も良好です。船舶などの大型推進機やウォームギアなどの部品によく使われています。

連続鋳造鉛青銅 【旧JIS記号LBC-3C】 【新JIS記号CAC603C】

ベースのスズ青銅に9~11%の鉛を添加された銅合金です。旧JIS記号ではLead Tin Bronze Castingの略で「LBC」、その後に種類を表す数字となります。耐衝撃性、耐荷重性、耐摩耗性や耐摩擦に優れているので摺動部に多く使われています。シリンダーやブッシュ、軸受などが主な用途です。

連続鋳造高力黄銅 【旧JIS記号HBSC-4C】 【新JIS記号CAC304C】

黄銅に鉄、アルミ、マンガン、ニッケルなどを添加した銅合金です。旧JIS記号ではHigh Strength Brass Castingの略で「HBSC」、その後に種類を表す数字となります。強度・硬度が高く、耐摩耗性にも優れています。用途は船舶用プロペラ、摺動部品、ナット、水圧シリンダ部品、大型バルブなど。

データ各種

ここでは各材質のデータを掲載しております。

お問い合わせ詳細

在庫お問い合わせのお願い
サイズ表に記載されていない商品もお取り寄せ可能な場合もございますので、お問い合わせ下さい。
メーカーにて受注製作(ロット単位)も承っておりますので、お見積りさせて頂きます。
新サイズの追加、廃番、欠品の場合もございますので、その都度在庫の有無をお問い合わせ下さい。
※上記以外の形状の製品もメーカー製作にて対応できる場合もございます。一度お問い合わせください。
切断売りについて
切断売り対応しておりますが、一部商品につきましては切断売り不可や、
また厚み、切断サイズによっては残材共になる場合もございますので、何卒ご理解とご了承の程宜しくお願い致します。
加工について
各種加工対応致しております。詳細につきましては形状別材料解説及び加工技術のページをご参照ください。
TOP