銅の優れたパワー
銅特有のはたらきや
特徴などをご紹介いたします。
銅の性質
銅には他の金属にはない、さまざまな特徴があります。
導電性
電気の通りやすさの比較(銅を100%とした場合)
銅は電気の流れを抵抗する物質が少ないため、非常に伝導率が高い非鉄金属になります。そのため、家庭に電気を送る電線であったり、新幹線に電気を送るトロリー線、ICカードなどにも利用されています。
熱伝導性
熱の伝えやすさの比較(銅を100%とした場合)
銅は、金属の中でも特に熱を伝えやすい非鉄金属になります。 そのため、鍋などの調理器具、エアコン、給湯器などに利用されています。
超抗菌性能
銅の超抗菌性能の実験
- 銅以外の洗面台細菌数875
- 銅製の洗面台細菌数18
銅にはO-157やインフルエンザなどに対し強い超抗菌性能があります。 そのため、病院のドアノブやベッド柵、靴下、三角コーナーやスポンジなどにも利用されています。
加工性
銅は鉄に比べ柔らかく、色々な形に加工がしやすい金属になっています。そのため、機械式時計の内部や楽器、模型などにも利用されています。
美観
時間の経過により変わっていく”銅の色”
銅は空気に触れるとだんだん色が変わっていく性質があり、最終的には綺麗な緑色に変色します。
栄養素
銅は血や骨などを作るため、すべての生き物になくてはならない要素になります。
環境性
小型家電に含まれる金・銀・銅(1台あたり)
銅は非常にリサイクルしやすい非鉄金属であり、ほぼ100%リサイクルされています。
銅の栄養素
銅の栄養素について詳しくご紹介をいたします。
健康には欠かせない
人間の体内には、約80~100mgの銅が含まれています。銅は必須微量元素と呼ばれ、血液を作ることや、骨や血管を正常に保つ、脳の働きを助けるなど、非常にさまざまな役割を果たしています。体に必要な銅は、1日約2mgになるため、バランスの良い食事を心がけることで、十分に補うことが可能です。銅が多く含まれる食品はカキやレバー、穀類、豆類、木の実になります。
栄養機能食品成分として認定
2004年3月、銅は厚生労働省により「栄養機能食品」として表示できる栄養成分に定められました。栄養機能食品とは、高齢化やライフスタイルの変化により、1日の必要な栄養分を取れていない際に、補給・保管するために利用するサプリなどの食品になります。
赤ちゃんの成長を助ける粉
ミルクにも銅が含まれる赤ちゃんにも銅は必要な栄養素になります。新生児銅含有量は、大人の2~3倍になります。また、出産後約1ヶ月までのお母さんの母乳には、45㎍/100ml程度の銅が含まれており、赤ちゃんに飲ませる粉ミルクにも銅を添加させる必要があります。 銅は赤ちゃんが健康に育つためにも大きく役立っています。
銅の超抗菌性能
実験によって実証された銅の超抗菌性能についてご紹介をいたします。
O-157に対して優れた効果を発揮
銅板の超抗菌性能試験
使用菌株:病原性大腸O-157
供試菌液:103CFU/ml- 銅板の周辺に繁殖阻止帯が
認められる - 銅板の直下には菌の発生が
認められない
1996年に猛威をふるい、外食産業の売上が急落するほどの混乱を巻き起こしたO-157に対して銅が効果を発揮することが試験によりわかっています。試験はシャーレにO-157の菌を含んだ寒天を入れ、その上に3cm角の銅板、黄銅板を置いて菌を培養、観測しました。その結果、銅板と黄銅板のまわりでは菌の繁殖が食い止められ、真下では菌が全く発育しないことが分かりました。
※ 出典元:一般社団法人 日本銅センター
- 銅板の周辺に繁殖阻止帯が
インフルエンザやノロなどのウイルスにも不活化効果
ウイルスの不活化効果
室温(25℃)で1時間反応する
- インフルエンザの場合
- ネコカリシウイルスの場合
A型インフルエンザウイルスを銅の表面に接触させ、経時的に感染数を測定した結果、1時間後に接種量の75%相当のウイルスが死滅し、6時間後は0.025%まで減少しました。さらに最近はノロウイルス(ノロ代替ウイルスのネコカリシウイルスで実験)に対する不活化にも有効と判明しています。
レジオネラ菌に銅の超抗菌効果
銭湯や温泉などでレジオネラ菌に感染し、命を落とすというニュースが世間の注目を集めました。レジオネラ菌はもともと自然の中の土や水、に生息する細菌で、循環式浴槽や給湯設備などの水や堆肥などから感染すると恐れられています。このレジオネラ菌に対する銅の超抗菌性能試験を2つの方法で行いました。一つは超抗菌効果を試す試験で、水道用配管として使用されている銅とステンレス、塩化ビニルの板にレジオネラ菌をまき、培養後菌の数を測定しました。その結果、試験片1枚あたりに50万~60万CFUいた菌が銅板では1000CFU以下に大幅減少しましたが、ステンレス板や塩化ビニル板はほとんど減少しませんでした。次に、銅イオン濃度と作用時間の関係を調べる試験では、段階的に銅を変えた銅イオン溶液にレジオネラ菌を入れ、発生する菌の数を調べました。その結果、銅イオンの濃度と作用時間に比例して、超抗菌効果が高くなることが分かりました。これらの試験から銅はレジオネラ菌に対してすぐれた超抗菌効果を持つことが実証されました。
※ 出典元:一般社団法人 日本銅センター
※ CFU…Colony Forming Unit 菌がまとまって生育した数。銅イオン溶液の
超抗菌性能試験試験菌:Legionella pneumophila ATCC33153
初発菌数:8.2×105 CFU/ml
作用温度:42℃
100倍に希釈した試験溶液を0.1ml摂取
35℃・4日間培養後のBCYEα培地クリプトスポリジウムに対する超抗菌効果
クリプトスポリジウムは、水や人の手を介して感染し、激しい腹痛や下痢を引き起こす病原菌微生物のひとつになります。この微生物は塩素に強く、水道水の塩素消毒でも死滅しないため、大変恐れられています。このクリプトスポリジウムに対する銅の超抗菌効果を調べる試験を行いまいた。 試験結果では、銅イオンによってクリプトスポリジウムのオーシスト(クリプトスポリジウムを覆う硬い殻)の形がくずれたり、壊れたりすることを発見。この同イオン処理をしたオーシストをマウスに感染させて試験したところ、クリプトウポリジウムの感染性が不活性化することがわかりました。
※ 出典元:一般社団法人 日本銅センター
給水用配管の従属栄養細菌に
対する超抗菌性能従属栄養細菌にも大きな効果
給水用系の水道管を通る水中には、従来の培養条件では検出されず、低い栄養培地に遅れて発育してくる細菌(従属栄養細菌)があります。これを放っておくと、そのうちいわゆる日和見感染を起こす病原菌が増殖することが明らかになっています。日和見感染を起こしやすい患者を多く収容する病院では大きな問題となります。そこで、給水用銅管の抗菌活性に注目し、水道水中に棲息する従属栄養細菌にも活用できるかその他の樹脂管と比較しました。その結果、樹脂系配管材では水道水を充填後、従属栄養細菌は経時的に増加したのに対し、銅管では減少しつづけ、7日後には100分の1にまで減少しました。銅管が水道水中の従属栄養細菌の発育を抑制することが立証されたのです。
※ 出典元:一般社団法人 日本銅センター
抜群の抗菌性能をもつ銅管
各管材の大腸菌に対する超抗菌性能試験結果
銅管は多くの高層ビルやマンション、一般住宅で給水・給湯配管として採用され、私たちのライフラインを支えています。配管材として世界の国々で使われている銅管には耐震性や経済性、リサイクル性などすぐれた特徴がたくさんあります。さらに銅の超抗菌性能で衛生的に使えるということも大きな特徴です。クリプトスポリジウムと従来栄養細菌への殺傷力は「クリプトスポリジウムに対する超抗菌性能」でもご紹介しましたが、銅管では大腸菌への殺傷力も試験により実証されています。試験に使ったのは銅管、塩ビライニング鋼管、ステンレス鋼管、ポリエチレス管、架橋ポリエチレン管、硬質塩ビ管、ポリブテン管の7種類の管材。それぞれの管材に大腸菌を含む菌液を入れ、数時間おきに検査しました。試験の結果、銅管には大腸菌の生存数を低下させる働きが認められました。一方、銅管以外の管材には、このようなはたらきは見られませんでした。この結果から、銅管は他の金属や樹脂系の管材にくらべ、すぐれた超抗菌効果をもっていることが実証されました。
※出典元:一般社団法人 日本銅センター
院内感染対策に効果を発揮する銅
培養結果(24時間後)
:コロニー(菌株)
※MRSA…抗生物質にも耐性を得たメチシリン耐性黄色ブドウ球菌
病気の治療のために訪れた病院で、別の病気をうつされる。このような「院内感染」がいま、医療施設の信頼を揺るがすほどの問題になっています。徹底した院内感染対策が医療施設に求められるなか、日本銅センターでは院内感染の予防に銅の超抗菌性能を役立てるという世界初の試みをスタートさせました。試験は皮膚科病棟内に銅板と黄銅板を設置し、そこから採取した細菌と、なにも設置していない普通の床で採取した細菌を培養。コロニー(細菌の塊)の数を比べる方法で行われました。銅板や黄銅板を設置した箇所はベッドの柵、洗面台、シャワーヘッド、ドアの押板、ドアノブ、手すり、処置室の床など。培養する菌の種類は、院内感染のおもな原因となるMRSA※を含むブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌および一般細菌です。病室の床に設置した銅板、黄銅板と普通の床から採取した菌の結果では、普通の床と比べ、銅板や黄銅板の床ではきわめてすぐれた抗菌効果を上げていることが分かりました。このような結果は、他の場所でも同様でした。また、洗面台やバスルームなどの湿った環境から検出される緑膿菌や大腸菌についても抗菌効果が得られることが確認されました。
銅の※殺菌作用を米国政府が認定
米国での銅の試験風景 EPAの認定書例 2008年3月、米国環境保護庁(EPA)より、「銅、真鍮、ブロンズなどは人体に有害な致死性のある病原体を※殺菌し、公衆衛生に効果がある」(※米国環境保護庁の基準による殺菌とは、細菌を2時間以内でほとんどゼロにすることを指します)という表示が法的に認可されました。 EPAが公衆衛生に実際に効果があると認めた個体材料は銅が初めてとのこと。EPAの認める表示は、独立した検査機関が行った試験結果に基づくもので、EPAの定める試験方法で行われ、銅および銅合金がMRSAをはじめとする各種病原体を殺菌することを証明したのです。今回の発表により、日本銅センターが注力する銅の超抗菌性能の研究がさらに加速し、院内感染予防という観点から、銅がもっと社会に貢献できるようになることが大いに期待されています。
銅表面が、感染リスクを58%削減!
3病院のICUの環境表面に
銅を採用サウスカロライナ医科大学のM.Schmidt教授は、3つの病院で銅製のベッド柵やベッドテーブル、ナースコールボタン、点滴スタンドなどを使用し、病原菌数および感染率の減少を調査。4年間にわたる調査の結果、2011年7月、WHO ICPCIで「銅表面が感染リスクを58%削減」という検証結果を発表しました。
黄銅を環境表面に全面採用した「落合クリニック」
千葉県浦安市にある落合クリニックは、院内感染予防を狙い、内装のあらゆる箇所に黄銅を使用した世界初の抗菌クリニックとして注目されています。落合クリニックの落合康博院長は「設計者からの提案もあり、銅や黄銅の強力な超抗菌性能を活かしてドアノブ、ドアハンドル、待合室の壁、受付デスクなどの表面に黄銅板を大量に使用しました。患者さんからは内装がきれいで気持ちが癒されると評判もなかなかです。これからも長い期間、黄銅の超抗菌性能により院内を衛生的に保てると期待しています。また、通常の感染予防対策と合わせ、インフルエンザの感染拡大の予防に効果が現れると良いですね」と感想を述べられています。
落合クリニック(BrassClinic)
細菌検査で黄銅部分の超抗菌性能の確認試験室ドア把手(Brass)
試験室ドア把手(Control)
病院として世界最大の銅製品を導入した千代田病院
宮崎県日向市にある千代田病院。2012年に開院した新設病院が世界中の医療関係者に注目されています。それは、200床を越える大型病院では世界初となる大量の銅部材の採用。銅の抗菌作用による院内感染対策に着目した同病院千代反田晋理事長は、銅の超抗菌性能について院内で実験検証を行い、その実証データをもとに、ドアノブやハンドルなど計530箇所以上に銅製品を導入したもの。約1トンもの銅部材の導入で、院内感染リスク低減を図るこの試みに多くの医療関係者が期待、注目しています。
子どもたちを集団感染からガード!
「保育園ではじまった銅の採用八王子市「めじろ保育園」、いわき市「金谷幼稚園」、いわき市「小島保育園」などでは、病原菌への抵抗力の弱い小さな子どもたちの食中毒やインフルエンザなどによる集団感染の予防に、銅を使った設備を導入しました。手洗い場と蛇口、トイレのドア(プッシュドア、ドアノブ)などの各種設備に黄銅を採用。
「子どもたちには、銅がバイキンをやっつけてくれるんだよと説明しながら、みんなで手洗いやうがいを徹底してます」との声が上がっています。環境・生態系を守る銅パワー
農業用水や水力発電所などの利水施設で厄介な存在となっているカワヒバリガイ。中国からの外来生物で殻長2~3cmの小さな貝ですが、大量に発生すると配管を詰まらせるなどの問題を起こし、駆除には時間と経費がかさみます。そこで、電直中央研究所と日本銅センターが協力し、銅の超抗菌性能を生かしてカワヒバリガイの付着防止が可能なのか実験を行いました。実験が行われたのは、2005年にカワヒバリガイの生息が確認された群馬県の大塩貯水池。池を管理する鏑川土地改良区の協力を得て、ポンプで汲み上げた湖水を銅管・ステンレス管・樹脂管へ同一条件で通水し、貝の付着具合を約1年間かけて比較検討しました。その結果、塩化ビニル配管とステンレス配管には多くのカワヒバリガイとともにコケムシが付着していましたが、銅配管にはほとんどカワヒバリガイは付着いないことが分かりました。この実験結果をもとに、利水施設の配管はもちろん、水量管理センサーや什器などの破損、誤作動を防止するための保護管の先端部にも銅を使用するなど、効果的な銅の活用方法を検討し、カワヒバリガイ対策への実用化が進められています。
試験パイプを回収し、中をのぞいてみると
銅配管
塩化ビニール配管
ステンレス配管
カワヒバリガイは
ほとんどいない!大量のカワヒバリガイが
管内にビッシリ!
身近なところで威力を発揮する銅パワー
銅製ドアノブの抗菌効果の比較
このほど北里大学では、ドアノブの金属素材による抗菌性能の比較を発表。ステンレス製に比べ、青銅製、黄銅製のものがきわめて高い抗菌性能を持つことが確認されました。
「銅製ボールペン」のミラクルパワー
病院内で行ったもう一つの実験があります。ボールペンを使った実験です。新生児室にグリップ部分を銅で覆ったボールペンと普通のボールペンを設置し、グリップ部分の接触表面の細菌汚染を調べた結果、MRSAなどに対し、銅製ボールペンが大きな超抗菌性能を発揮することが立証できました。また、銅管を30分間握った手の平の細菌数を調べた結果、銅管に触れた手の平の細菌数が31~68%の割合で減少したことから、銅合金は接触した皮膚面にも抗菌効果を与えることが分かりました。
MRSA培養結果
普通のボールペン 銅製のボールペン 北里大学医学部
蚊の発生を抑える超抗菌パワー
夏になると悩まされる蚊。刺されるとかゆいだけではなく、最近では蚊が運ぶ感染症が恐れられています。実験結果から、蚊の発生を抑えるために銅が効果を発揮すると分かりました。まず一般的な蚊であるヒトスジシマカ(ヤブ蚊)の幼虫(ボウフラ)を銅製の容器とガラス製の容器で飼って比較したところ、銅製の容器のボウフラはすべて羽化せずに死亡。しかし、ガラス製の容器では9割が羽化して蚊になりました。次に抑制に銅が役立つかについて野外実験を実施しました。銅板を入れた試験区にはヒトスジシマカ幼虫がまったく発生していないに対し、入れていない対象区には多くの幼虫が生じました。これにより銅のデング熱、ジカ熱を媒介とするヒトスジシマカの発生を抑える効果があることが実証されました。
ヒトスジシマカの幼虫羽化率
こんなところにも応用!
養殖場
ニジマス、サケなどの
ミズカビ・エラ病予防下水処理場
越流堰板に銅板を
使って防藻池(ビオトープ)
黄銅繊維によるアオコ防除
超抗菌性能のある製品の証
JCDA(日本銅センター)では、数年前から銅の持つ優れた超抗菌性能を利用した製品に「CU STAR」というマークを付けて、市場の拡大に努めています。日本銅センター(JCDA:Japan Copper Development Association)が定めた事項に準じ、認定規格としたこのマークの使用を認定許可する証明書を発行。銅の超抗菌性能を活用した製品のブランド化で、その存在を強くアピールし、銅がもっと社会に貢献できるようになることが大いに期待されています。
CU STAR マーク
この時代にAntimicrobial Copperを
使わない手はありません。環境表面が持続的に細菌を減少させることが必要と分かれば、Antimicrobial Copperしかありません。什器、備品などの環境表面をAntimicrobial Copperに交換・アップグレードすれば、感染症を引き起こす細菌を持続的に減少させることができます。ただし、感染予防には多面的な対応が必要なため、 Antimicrobial Copperは、通常の感染予防にとって代わるものではなく、あくまでそれを補完するものです。環境表面の清掃・消毒など、通常の感染予防対策を継続する必要があります。
国内で広がるAntimicrobial Copper製品
CU STARサプライチェーンの拡大とともに、国内では医療分野を中心にさまざまなフィールドでAntimicrobial Copper製品は急速な広がりを見せています。
医療・福祉施設用什器(フランスベッド株式会社)
銅合金製ドアハンドル/プッシュプレート/手すり(株式会社ユニオン)
銅合金製サニタリー
(株式会社カクダイ)ナースカート
(株式会社岡村製作所)点滴ポール
(株式会社新井製作所)海外でもいろんなところで応用・活用
いま、世界のさまざまな場所で、用途で、銅の超抗菌性能を応用した活動がはじまっています。
アメリカの
マクドナルドハウスでチリの学校で ブラジルの空港で アメリカの厨房で チリの病院で チリの地下鉄車内で ポーランドの病院で いろいろな銅製品抗菌グッズ
健康や衛生に関心の高い現代、銅の超抗菌性能を生かしたさまざまな抗菌グッズが発売されています。身近なところから取り入れて、銅の超抗菌パワーをぜひ実感してみてください。
ぬめりが出にくく、目が詰まらない
銅製三角コーナー、ストレーナー銅繊維や銅微粒子で
除菌・消臭抗菌スポンジ、たわし蚊の発生を防ぎ、花も長持ち花立て 銅繊維入りで消臭・水虫を予防ソックス 銅微粒子入りでカビを防ぐ軽石
銅の緑青への誤解
東京神田・ニコライ堂
緑青は猛毒というのは大きな誤解です
銅のさびの一種である「緑青」は長い間有害なものだと信じられていました。原因ははっきりしませんが、おもに当時の教科書の記述が誤解を招いたのではないかと考えられています。
昭和時代の小学校の理科の教科書には「銅のサビの一種である緑青には毒性がある」と書かれていました。また当時の百科事典にも緑青は「有毒」と書かれており、これらを通じて習った知識が長い間信じられてきたようです。
この誤解をとき、銅に対する正しい理解を得るため日本銅センターは東京大学医学部に依頼し、緑青に関する動物実験を6年間にわたって行いました。その結果、緑青は無害同様の物質であることが確認されました。
この結果を受けた厚生省(現厚生労働省)も1981年から国の研究として動物実験に着手しました。そして3年間にわたる研究の結果、緑青は「無害に等しい」との認定を出したのです。この結果は、NHKニュースや新聞各社に取り上げられ、全国に向けて発信されました。
しかし、厚生省の発表から30年経った現在でも、緑青が毒だというイメージは完全にはなくなっていません。