製品情報
ステンレスStainless steel
鉄を主体にクローム、ニッケルなどを混ぜた合金です。ステンレス鋼に含有されているクロム（Cr)が鉄（Fe)より先に酸素と結びつくことにより自己再生可能な薄い保護酸化被膜ができ、これを「不動態被膜」と呼び、これにより錆びなどの発生を防ぎます。ステンレスは英語でStainlesssteelで直訳はstain＝汚れ（錆び）less＝ない（にくい）Steel＝鉄となります。ステンレス鋼の中でも添加元素の配合により数種類に分かれます。耐食性、加工性、磁性などそれぞれの特徴を強化し、様々な用途に使用されています。一般的にステンレスを略し「ステン」やSUSのローマ字読みで「サス」とも呼ばれています。
オーステナイト系ステンレス鋼 【301、303、304、304L、309S、310、310S、316、316L】
常温でオーステナイトを主要な組織とするステンレス鋼で、鋼種の中で最も一般的です。SUS304が代表的で延性、靭性に富み、深絞りや曲げ、溶接性、耐食性にも優れているため用途は幅広く、家庭用品、建築用、自動車部品、化学工業、食品工業などに使われています。
フェライト系ステンレス鋼 【430】
代表格としてSUS430があります。熱処理により硬化することがほとんどないため、焼きなましの状態で使用されています。成形加工性や耐食性は優れており、溶接性も比較的良好です。なおこのステンレス鋼は磁性があります。用途に厨房用品、ガス・電気器具などがあります。
マルテンサイト系ステンレス鋼 【403、410、410S、420J2、431、440C】
炭素の含有量が多く、焼入れを施すことにより非常に高い強度を得ることができ、焼き戻しの調節によって幅広い特性を持つことが出来ます。代表的な鋼種はSUS403、SUS410などがあります。刃物などにも使われており、錆びやすいという欠点があります。
オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼 【329J1】
二相合金とも呼ばれ、オーステナイト組織とフェライト組織の二つの金属組織からなるステンレス鋼。二相系の特徴として耐応力腐食割れに優れ、耐海水性で強度もあります。主な用途に熱交換器や排煙脱硫装置などの公害防止機器にも使われています。
チタンTitanium
高価な金属ではありますが「軽い・強い・錆びにくい」といった優れた特性を持ち合わせた銀白色をした金属です。種類として純チタンと合金チタンがあり、不純物がわずかで高純度な純チタンと様々な用途にも対応出来るよう合金元素を添加し、より強度を高めた合金チタンがあります。用途は幅広く航空機関係、ゴルフクラブ、腕時計やメガネフレームなどにも使用されていて、また生体親和性が非常に高く人工関節や人工骨といった医療分野においても広く使用されています。チタンの語源としましては、ギリシャ神話に登場する勇敢な巨人「タイタン（ティーターン）」が名称の由来とされています。
純チタン1種 【TP270、TR270】
最も高純度のチタンです。耐食性に優れ、特に耐海水性においては非常に高い能力を持っています。純チタンの中では強度が低いため加工性に優れていて、曲げ加工や深絞りなどの加工と相性が良い材料です。オブジェやファッションアクセサリー関係にも使用されています。
純チタン2種 【TP340、TR340、TB340、TTP340、TW340】
純チタンの中では最も市中性の高い一般的な材料です。耐食性が優れているのはもちろんのこと、強度、溶接性、加工性なども良好です。強度は1種よりも高く、鉄鋼材料の中で最も使用頻度が高いとされている「低炭素鋼」にも匹敵する引張強さを持ち合わせているといわれています。
高力チタン 【６Al-4V】
正式には「JIS60種」で通称「64チタン」や「6Al（アル）－4V（バナ）」とも呼ばれていて、質量分率でアルミ（Al）が6％、バナジウム（V）が４％含まれている意味を表しています。極めて高い強度を持っているがゆえ切削性が悪い欠点がある。チタン合金の中では最も需要がある材料です。
お問い合わせ詳細
- 在庫お問い合わせのお願い
- サイズ表に記載されていない商品もお取り寄せ可能な場合もございますので、お問い合わせ下さい。
メーカーにて受注製作（ロット単位）も承っておりますので、お見積りさせて頂きます。
新サイズの追加、廃番、欠品の場合もございますので、その都度在庫の有無をお問い合わせ下さい。
※上記以外の形状の製品もメーカー製作にて対応できる場合もございます。一度お問い合わせください。 - 切断売りについて
- 切断売り対応しておりますが、一部商品につきましては切断売り不可や、
また厚み、切断サイズによっては残材共になる場合もございますので、何卒ご理解とご了承の程宜しくお願い致します。 - 加工について
- 各種加工対応致しております。詳細につきましては形状別材料解説及び加工技術のページをご参照ください。
-
お電話でのお問い合わせ・ご注文
-
FAXでのお問い合わせ・ご注文
