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2020年03月25日シャーリング刃製作
お客様より材料支給でシャーリング刃の製作依頼をいただきました。
支給材:SKD11切りっぱなしの材料より機械加工(マシニング加工)にて製作。
この状態ではまだ「刃」となっておりません。3枚目画像矢印部の長手角面(4面)を研磨仕上げ、上下刃をセッティング、クリアランス調整も終えて、ようやく切断可能になります。
切断する板の材質、厚みなどによってクリアランスの調整は非常にシビアな作業になります。かくゆう筆者も自社所有のシャーリング機の刃の交換をしたことがあります。交換とは言いますが実際は「回転」させることになります。3枚目画像の矢印4箇所の角が刃の部分となるので、カット回数を重ね、刃が摩耗しますと角が無くなり切れ味が悪くなります。そうなると回転時期となり、新しい面に設置し直します。切れが悪くなるとその作業を繰り返し、4面すべて使いきると刃の研磨を施し、切れ味を復活させるといった運用をしていきます。特別な刃なのでお値段も高価ということもありますので、シビアな作業の刃の交換は専門業者へ依頼しておりましたが、作業員の方のスケジュールや、切断受注分の納期の兼ね合いもあり、自分たちで交換せざるを得ないという状況が2、3度ありまして、非常に苦労した覚えがあります。
クリアランス(上刃・下刃の隙間)を狭くすればするほど薄い板でもスパッと切れます。ただ隙間を詰めすぎると刃同士が衝突し「刃こぼれ」してしまいます。こうなると刃は使い物にならなくなります。パァです。刃は高価ですので大惨事です。弊社の違う部署の職人さんに手伝っていただき、何とか無事作業を終えることができました。その職人さんも当然こういった刃の交換なんて専門ではないんですが、長年いろんな機械に携わってこられた方でして、筆者と共にシャーリング機の説明書を片手にあーだこーだ言いながら、ものすごく助けていただきました。一度ならず二度、三度ともすべて手伝っていただきました。感謝です。
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