1焼入れ Herdening |
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材料を加熱後、急速に急冷し、強さ・硬さを増す加工法。 |
2焼きなまし Annealing |
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加熱後、徐々に適当な温度まで冷却し、結晶組織を調整、加工性を高める加工法。 |
3焼き戻し Tempering |
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金属を焼入れ後再度加熱し冷却、粘り強さを増す加工法。 |
4薬きょうくず Brass shell cases |
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黄銅1種(七三黄銅)でつくった薬きょうのくずで、1号、2号、3号がある(JIS H 2109)。 1号は爆菅および雷管を取り除いた焼却していないもの、2号は未射撃および不発のものを除去した焼却していない 拳銃、小銃ならびに機関砲の射ちがら、3号は焼却してあるものをいう。いずれも弾先、鉄などの一切の異材、異物を含んではならず、また腐食したものは除かれる。 |
5ヤニ入りハンダ Resin flux cored solder |
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溶剤(樹脂)を心にした線状のハンダで、電気機器の配線接続に用いる。錫の含有量40%から63%までのものがある。 |
6山金 Vein gold |
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黄銅鉱、せん亜鉛鉱、方鉛鉱などに伴って産出する金。 |
7山元故銅 Lower copper scrap |
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銅製錬工程向けに国内非鉄スクラップ市場で取引されている低品位に銅スクラップのこと。 JISでは下銅に相当するが、実際に取引現場で統一された規格はなく、業者によって品位にも差がある。 |
8湯 Molten metal |
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溶湯。溶融金属のこと。鋳造作業で金属の溶けたもの。 |
9USWA United Steelworkers of America |
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全米製鋼労組、または合同製鋼労組と訳される。北米最大の金属工業労組で、鉄鋼労働者のほか、金属鉱山製錬所労働者の相当部分が加入している。1967年7月1日付で鉱山製錬労組と合併。 |
10融剤 Flux |
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フラックス。 > フラックスを参照 |
11優先浮遊選鉱 Differential flotation ; Preferential flotation ; Selective flotation (or floatation) |
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鉛、亜鉛などの混合鉱石に用いる浮遊選鉱法。抑制剤を用いて一方の鉱石の浮遊を抑制し、他方の鉱石から優先的に回収していく方法。 せん亜鉛鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱などの混合硫化鉱の選鉱を例にとると、最初に青化ソーダを抑制剤に用いてせん亜鉛鉱と黄鉄鉱の浮遊を抑制、方鉛鉱を回収、次に石灰を加えて黄鉄鉱を抑制し、せん亜鉛鉱を回収する。 |
12融点 Melting point ; Fusing point |
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物質の1気圧のもとにおける融解点をいう。主要な金属の融点は次のとおりで、水銀が最も低く、レニウムが最も高い。 (℃)水銀 -259.2、セシウム 29、インジウム 157、リチウム 180、セレン 217、錫 231.9、ビスマス 271、 カドミウム 320.9、鉛 327.4、亜鉛 419.5、テルル 450、アンチモン 630.5、マグネシウム 650、 アルミニウム 660、ゲルマニウム 960、銀 960.8、金 1063、銅 1083、ウラン 1132、マンガン 1244、 ベリリウム 1280、シリコン 1410、ニッケル 1455、コバルト 1493、パラジウム 1550、 バナジウム 1717、白金 1769.3、チタン 1800、トリウム 1840、ジリコニウム 1852、ボロン 2040、 ニオブ 2415、モリブデン 2610、タンタル 2977、タングステン 3380、レニウム 3440 |
13黝銅鉱 Tetrahedrite |
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組成の複雑な硫化銅鉱石で、銅30~55%とアンチモンを含有する。四面体をなしているので四面銅鉱ともいう。 |
14UBC Used beverage can |
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使用済みアルミ缶。 |
15黝マンガン鉱 Polianite |
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ポリアナイト。 > ポリアナイトを参照 |
16ユーロピウム Europium |
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元素記号Eu 希土類元素の一つ。モナズ石、ガドリン石などに微量含まれている。希土類元素中ガドリニウム、サマリウムに次いで中性子吸収断面積が大きい。 |
17ヨウ化銀鉱 Iodyrite |
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銀の沃化(ようか)鉱物。銀45.9%を含有する。 |
18陽極泥 Anode slime |
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金属の電解精錬における電解槽の沈殿物。 粗銅、粗鉛などを電解精錬する際、陰極に析出しないで層に沈殿するもので、金、銀、セレンなどを含んでおり、これらは副産物として採取される。陽極スライム、陽極泥、または単に極泥ともいう。 |
19陽極銅 Anode copper |
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銅アノード。 > 銅アノードを参照 |
20洋銀 Garman silver ; Nickel silver |
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洋白。 > 洋白を参照 |
21溶金吹付法 Metal spraying process |
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溶射法。 > メタリコンを参照 |
22溶鉱炉 Blast furnace |
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銅、鉛、ニッケル鉱石などの溶錬に用いる炉。高炉ともいう。 塊鉱はそのままの状態で、紛鉱は熱風で飛散するので塊状に焼き固めた上、石灰石、コークスとともに炉に装入、熱風を吹き込み燃焼させると、有価物は溶融して下層部に沈殿、かすは上層部に浮上して分離される。 炉に沈殿した有価物を鈹またはマット、浮上したかすを鍰またはスラグという。 |
23溶剤 Flux |
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鉱石の溶錬、金属の精錬などにおいて溶融を促進したり、不純物を浮上させる溶融剤。 石灰石、珪石、ホタル石の類。フラックス。 |
24溶剤 Solvent |
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溶媒。 > 溶媒を参照 |
25溶材 Hot charge |
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ホット・チャージ。 > ホット・チャージを参照 |
26溶材装入 Hot charging |
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ホット・チャージ。 > ホット・チャージングを参照 |
27溶射 Thermal spraying |
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コーティング材料を加熱し溶融または軟化させ、微粒子状にして加速し、被覆対象物に衝突させて扁平に潰れた粒子を凝固・堆積させることで皮膜を形成するコーティング技術。 |
28溶出 Liquation |
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溶離。 |
29溶接管 Welded tube |
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板、条を管状に成形し、軸方向に溶接して製造された管。伸銅品では主に高周波誘導加熱による溶接法が用いられる。 |
30溶接ワイヤー Welding wire |
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半自動または自動溶接に使用されるコイル状の金属線。 |
31ヨウ素 Iodine |
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元素記号I ハロゲン族元素の一つ。ヨードともいう。水溶性ガス鹹(かん)水、藻、チリ硝石中に存在し、日本はチリとともに2大生産国の一つ。医薬、X線造影剤、染料などのほか、新金属の製錬、ビニール安定剤にも用いる。 |
32溶湯 Molten metal |
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溶融金属のこと。 > 湯を参照 |
33溶湯鍛造 Forging cast process |
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金型内に溶融金属を流し込み、パンチにより高圧力を加え凝固させる鋳造法。かつては生産性が悪いとされたが、 傾注化加圧方式の開発で広く実用化された。FRMなど複合材料の製造に適している。 |
34溶媒 Solvent |
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気体または固体を液体に溶かして溶液をつくる場合、その液体をいう。 |
35溶媒抽出 Solvent extraction |
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溶剤を用いて有用成分を溶出分離すること。 |
36洋白 Nickel silver |
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銅と亜鉛とニッケルの合金。組成は銅50~70%、亜鉛10~30%、ニッケル10~20%。 ほかに少量のマンガンを含む。銀白色の美麗な合金で、変色しにくく、加工性および耐食性が良好なため、 板、棒、線として洋食器、装飾品、計測器、電気通信機器、医療機械、建築金具など広範囲に用いられる。 ニッケル・シルバー、ジャーマン・シルバー、洋銀などいろいろな呼び名がある。 |
37洋白板 Nickel silver sheet (or plate) |
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光沢が美しく、展延性、耐疲労性、耐食性がよい。C7351、C7521は絞り性に富む。用途は水晶発振子ケース、 トランジスタキャップ、ボリウム用しゆう動片、装飾品、洋食器、医療機器、建築用、管楽器など。 |
38洋白くず Nickel silver scrap |
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JIS規格では洋白くず、洋白削りくず、雑洋白くずに分類している。 洋白くずは板、棒、線、管、バネ用洋白板ならびにこれらに準ずるもののくずで純良なもの。洋白削りくずはこれらの削りくずで異材、異物の混入しない油気の少ないもの。ヤスリ粉、ノコ粉などを含んではならない。 また雑洋白くずは以上のいずれにも該当しない洋白くずで異物を含まないものをいう。洋白くずは伸銅、製錬、鋳物用。削りくずは製錬用。 > 銅合金くずを参照 |
39洋白線 Nickel silver wire |
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JIS H 3270で4種の成分を規定している。 C7701Wの組成はNi 16.5~19.5%、Cu 54.0~58.0%、Mn 0.5%以下、Pb 0.1%以下、Fe 0.25%、 残部亜鉛で特に弾性に富み、バネ材料として用いられる。 |
40洋白棒 Nickel silver rod (or bar) |
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一般品種のほかに鉛を0.8~1.2%添加して被削性を付与した鉛入洋白棒がある。 |
41幼脈 Young vein |
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地質時代的にいって新生代第3紀に生成した鉱脈。 |
42溶融 Melting |
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固体の物質が熱せられて液状になる変化。 |
43溶融亜鉛メッキ Hot galvanizing |
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溶融した亜鉛液中に鉄鋼材料を浸漬することで、表面に亜鉛被覆層を形成させたもの。鉄鋼材料の耐食性を向上させる。 |
44溶融アルミナ Fused alumina |
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研削材用のアルミナ。ボーキサイトにコークスを加えて溶融するか、アルミニウム製錬原料のアルミナを溶融、徐冷してつくる。 |
45溶離 Liquation |
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鉱石を溶融し、有用成分を溶出分離すること。アンチモンの乾式製錬などに用いている。 アンチモンの場合は、るつぼまたは反射炉で45~60%の高品位鉱石を溶融して粗硫化アンチモンを得、 これから金属アンチモンを抽出している。 |
46溶錬 Smelting |
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溶錬によって得た金属はまだ不純物を含んでおり、これをさらに精製する(製錬)のが普通。 銅についていえば、銅精鉱から粗銅をつくるまでが溶錬に入る。 > 製錬を参照 |
47抑制剤 Inhibitor ; Depressor ; Depressant |
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金属の腐食を抑制する性質をもった薬剤の総称。腐食抑制剤ともいう。 また、2種類以上の混合鉱石を選鉱するのに用いる試薬。ある鉱物の浮遊は抑制し、他の鉱物の浮遊は抑制しないという特性をもつ。青化ソーダ、硫酸亜鉛、石灰などの類。 |
48呼び径 nominal diameter |
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配管用管材の外径を表す呼称。配管用銅管の呼び径はJISのC1020およびC1220に規定されている。 |