1巻線 Windings |
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電気機器の内部にコイル状に巻いて用いる電線。電流を通ずると電磁石の作用をするので、マグネットワイヤとも呼ばれる。 導体に巻く絶縁体によって、線巻線、絹巻線、ガラス巻線、紙巻線など、 導体に焼き付ける絶縁塗料によって、エナメル線、ホリマール線、ポリエステルエナメル線、ポリウレタンエナメル線、シリコンエナメル線など多数の種類がある。 |
2マグナリウム Magnalium |
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マグネシウムとアルミニウムの合金。 |
3マグネサイト Magnesit |
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菱苦土鉱。 > 菱苦土鉱を参照 |
4マグネシア Magnesia |
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酸化マグネシウムのこと。水酸化マグネシウムまたは炭酸マグネシウム(天然には菱苦土鉱として産出)を焙焼してつくる。耐火材、触媒などに用いられる。 |
5マグネシア・クリンカー Magnesia clinker |
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マグネサイト(菱苦土鉱)などを焼成して酸化マグネシウムの含有率を高めたもの。製鋼用炉材に用いる。 |
6マグネシウム Magnesium |
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元素記号Mg 密度1.74、融点650℃。 海水に塩化マグネシウムとして多量に含まれており、クラーク数1.93で金属元素中Si、Al、Fe、Ca、Na、Kに 次いで存在量が多い。銀白色で光沢があるが、湿った空気にふれると鈍色になる。耐食性はよくないが金属加工性は 良好。金属中Li、Na、Caに次いで軽いので、アルミニウムなどとの軽合金として航空機の構造材、自動車、運搬機の部品に広く用いられる。 また還元性が強いので、チタン、ジルコニウムなどの還元剤、ニッケルの脱酸剤として使用される。このほか電気防食の陽極、ノジュラー鋳鉄への添加剤などに用途がある。金属マグネシウムは酸化マグネシウムの熱還元、もしくは塩化マグネシウムの溶融塩電解によってつくり、原料は前者はドロマイト(白雲石)またはマグネサイト(菱苦土鉱)、 後者は主として海水を用いている(チタン製錬の副産物として得られる塩化マグネシウムから再生する方法もある)。 |
7マグネシウム合金 Magnesium alloy |
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マグネシウムを主成分とする合金。JISでは板で1種、4種、5種、7種、継目無官で1種、2種、4種、 棒で1種から6種まで、押出形材で1種から6種まで、鋳物で1種から13種までをそれぞれ規定している。 |
8マグネシウム銅地金 Magnesium copper ingots |
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主としてニッケル合金、銅合金展伸材、銅合金鋳物に用いる。 |
9マグネシウムニッケル地金 Magnesium nickel ingots |
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A、Bの2等級がある。Aは主として電子管用ニッケルおよびニッケル合金とニッケル合金展伸材に用いる。 Bは主としてニッケルおよびニッケル合金鋳物に用いる。 |
10マグネットワイヤ Magnet wire |
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巻線。 > 巻線を参照 |
11磨鉱 Miling ; Grinding |
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鉱石を微粉砕すること。 |
12マット Matte |
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鈹。 > 鈹を参照 |
13マッフル炉 Muffle furnace |
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隔壁を設けた間接加熱炉。 |
14マトリックス Matrix |
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母材、基材。複合材料の素地材料。 |
15マラカイト Malachite |
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孔雀石。 > 孔雀石を参照 |
16マリック Malic |
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米国非鉄くず規格の古洋白くず(Old nickel silver)の通称。 洋白の板、管、棒、線、網の古くずからなり、ハンダ付けのいかんを問わないが、一切の異物を含まないもの。 |
17マンガニン Manganin |
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マンガン10~15%、ニッケル1~5%を含む銅合金。電気抵抗器に用いる。 > フェロマンガンを参照 |
18マンガン Manganese(独) |
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元素記号Mn 密度7.43、融点1,244℃。英名はマンガニーズ。灰色の光沢ある金属で、硬くてもろい。 特殊鋼、銅、アルミニウムなどへの添加剤、製鋼の脱酸、脱硫剤などに用いられる。マンガンの鉱物は多数あるが、ほとんど酸化鉱で、テルミット法により還元するか、電気炉製錬または電解によって純粋の金属マンガンが得られる。 |
19マンガン鉱石 Manganese ore |
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軟マンガン鉱、ポリアナイト、マンガン土、菱マンガン鉱、褐マンガン鉱、輝マンガン鉱などがある。 |
20マンガン重石 Hubnerite |
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MnWO₄の組成をもつタングステンの鉱石。WO₃ 76.6%を含有する。 |
21マンガン青銅 Manganese bronze |
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黄銅に少量のマンガンと錫を添加した合金。強度、耐食、耐熱性が良好で、タービン、バルブなどに用いられる。 |
22マンガン鉄 Ferromanganese |
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フェロマンガン。 |
23マンガン土 Wad |
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酸化マンガン鉱石。マンガン含有量は不定。 |
24マンスリー・アベレージ Monthly average |
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ラスト・ノウン。 > ラスト・ノウンを参照 |
25マンツメタル Muntz metal |
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ムンツメタル。 > ムンツメタルを参照 |
26ミグ溶接 Metal innert gas welding (MIG welding) |
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アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、ジルコニウム、ステンレスなどの溶接に用いられる。 アルゴンなど不活性ガスをシールドガスに用い、溶接ワイヤーそのものを電極とするガスシールド溶接。 |
27ミクロン Micron |
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長さの単位。1000分の1mm。記号はμ。 |
28未製錬銅 Unrefined copper |
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製錬された銅であって未精錬のもの。粗銅などの類。 |
29ミックスメタル Mixed metal scrap |
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廃電気製品や廃設備など、鉄と非鉄が混在したスクラップ。シュレッダー処理を施されたものを指すこともある。 主に中国向けなどのスクラップ輸出の現場で使われ、回収対象は非鉄である場合が多い。 |
30ミッシュメタル Mischmetal |
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希土類元素約90%と鉄約10%の合金。鉄鋼の添加剤および発火合金(希土類約70%、鉄約30%)の原料として用いられる。希土類元素の組成はセリウム約50%、残りがランタン、ネオジム、プラセオジム、サマリウムその他。 |
31密陀僧 Litharge |
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一酸化鉛。 > リサージを参照 |
32密度 Density |
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物質の単位体積当たりの質量。絶対単位系の密度は、工学単位系の比重量に相当する。 |
33ミメタイト Mimetite |
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Pb₅Cl(AsO₄)₃の組成をもつ鉛の鉱石。鉛69.6%を含有する。 |
34脈石 Vein-stuff ; Vein-stone ; Matrix ; Gangue |
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鉱脈中に鉱石とともに存在する無価値の鉱物。銅鉱脈中に存在する石英などの類。 |
35明礬石 Alunite |
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K₂SO₄・Al₂(SO₄)₂・2AlO₃・6H₂Oの組成をもつアルミニウムの原鉱石。ボーキサイトに次いで重要。 |
36無機繊維 Inorganic fiber ; Ceramic fiber |
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セラミック繊維。無機質を主成分とする繊維。 |
37無酸素銅 Oxygen-free copper |
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酸素を含まない銅で、加工性がすぐれ、電子工業用に適する。米AMAX社の製品が著名。 |
38無水クロム酸 Chromic acid anhydride |
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三酸化クロムのこと。クロムメッキ、クロム化合物の原料に用いる。 |
39無水タングステン酸 Tungstic acid anhydride |
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酸化タングステンのこと。金属タングステンの原料となる。 |
40無水モリブデン酸 Molybdic acid anhydride |
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酸化モリブデンのこと。金属モリブデンの原料となる。 |
41ムンツメタル Muntz metal |
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銅60%、亜鉛40%の黄銅。四六黄銅のことで、英人G.F.Muntzが考案(1832年)したのでこの名がある。 |
42メイズ Maize |
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米国非鉄くず規格の込み洋白新切れ(Mixed new nickel silver clippings)の通称。 |
43メーラー Malar |
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米国非鉄くず規格の種類別洋白新切れ(New segregated nickel silver clippings)の通称。 1種類の洋白新切れからなり、寸法4分の1㌅以下の打抜きくずを10%以上含まないもの。 |
44メタリコン Metallikon(独) |
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溶融亜鉛、アルミニウムなどを霧状にして、防食する金属体に吹きつける方法。 |
45メタロイド Metalloid |
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半金属。ヒ素、ケイ素などの類。 |
46メッキ用ニッケル・アノード Nickel anode for electroplating |
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電気メッキ用の陽極ニッケル。 電気ニッケルに酸化ニッケルの微粒子を形成させたデポラライズド・アノード(Depolarized nickel anode)、 電気ニッケルに炭素とシリコンを添加したカーボナイズド・アノード(Carbonized nickel anode)、 チタン容器と組み合わせた球状のボール・アノード(Nickel ball anode)などがある。 |
47メッシュ Mesh |
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金属粉の粒子の大きさを表す単位。1㌅の間にあるふるいの目の数で表す(ドイツ系のふるいでは1cm²の目数で表す)。 |
48メトリック・トン Metric ton |
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貨物の重量単位。1,000kg。2,204.62㍀。メートル・トン、仏トンともいう。主として欧州大陸で用いられる。 |
49メロン Melon |
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米国非鉄くず規格の黄銅管くず(Brass pipe)の通称。 |
50毛鉱 Jamesonite |
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鉛の硫化鉱石。鉛50.8%とアンチモンを含む。別名硫安鉛鉱。 |
51モナザイト Monazite |
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モナズ石。 > モナズ石を参照 |
52モナズ石 Monazite |
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ランタン、セリウムなどの希土類元素とトリウムの最も重要な原鉱石。 茶褐色の塊、砂粒状鉱物で、希土類酸化物60~65%とトリウム酸化物5~10%を含有する。 |
53モネルメタル Monel metal |
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ニッケル銅合金で、標準組成はニッケル67%、銅30%、鉄、マンガン、シリコンなど3%。モネル合金ともいう。カナダ・オンタリオ州サドベリー地方から自然合金としても産出し、INCO社が1905年ごろから売り出した。当時の同社社長がA.Monellであったところからこの名がある。 高強度、耐食、耐熱性が良好で上記組成の普通モネルのほかに快削性を付与したRモネル、 アルミニウムを添加、焼入硬化の可能なKおよびKRモネル、シリコン添加量を増した鋳造用のHおよびSモネルがある。 |
54モノクロライド・プロセス Monochloride process |
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アルミニウムの直接製錬法。カナダ・アルキャンが開発したボーキサイトから直接アルミニウムを製錬する方式。 ボーキサイトを炭素材料とともに電気炉で加熱融解してアルミニウム母合金をつくり、これを塩化アルミニウムで化学反応させ、品位99.7%以上の純アルミニウムを得る。しかし、実用には至らなかった。 |
55もみくず Borings |
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切りくず、中ぐりくず。市場では一般に粉と呼ばれる。 |
56モリブデン Molybdenum(独) |
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元素記号Mo 密度10.22、融点2,610℃。英名はモリブデナム。 銀白色の光沢ある金属で、常温では硬くてもろいが、高温で展延性を有し、鍛造できる。特殊鋼への添加剤、製鋼の脱酸、脱硫剤、耐熱合金、真空管、X線管などに用いられる。 |
57モリブデン鉱石 Molybdenum ore |
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輝水鉛鉱、水鉛鉛鉱、水鉛華などがあるが、輝水鉛鉱が最も重要。 |
58モンテ・アミアタ Monte Amiata |
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イタリアの世界的に著名な水銀産地。 |
59モンテリ Monterrey |
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米国アサルコのモンテリ精錬所(メキシコ)産出ハリス鉛のブランド名。 |
60モントロイド鉱 Montroydite |
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水銀の酸化鉱物。水銀92.6%を含有する。 |