1カーシュ
Cache
  • カーシュ
米国非鉄くず規格の雑ニッケルくず(Miscellaneous nickel scrap)の通称。
炭化物、鋳物、細工物のくず、および削りくずなど各種雑多なニッケルくず。
2加圧浸出法
Pressure Ieaching process
  • かあつしんしゅつほう
硫化銅鉱石の湿式製錬法の一つ。アンモニアを用いて加圧浸出(圧力をかけて銅をしたし出す)し、
これを水素還元して粉銅を取り出す。
3カーナライト
Carnallite
  • カーナライト
  • 光鹵石
光鹵石。

> 光鹵石を参照
4ガーニーライト
Garnierite
  • ガーニーライト
  • 珪ニッケル鉱
珪ニッケル鉱。

> 珪ニッケル鉱を参照
5ガーネット
Garnet
  • ガーネット
  • ざくろ石
ざくろ石。

> ざくろ石を参照
6カーバイド
Carbide ; Calcium carbide
  • カーバイド
炭化物。炭化カルシウム。
7カーブ
Curb
  • カーブ
場外取引。
8カーボランダム
Carborundum
  • カーボランダム
炭化珪素、研磨材、耐火材に用いる。
9カーボロイ
Carboloy
  • カーボロイ
WCを主成分とする焼結合金工具の一種で米国製商品名はウィディア。General Electric社(米)の焼結合金の総称。
10カーボン繊維
Carbon fiber
  • カーボンせんい
  • 炭素繊維
炭素繊維。

> 炭素繊維を参照
11快削黄銅棒
Free cutting brass rod (or bar)
  • かいさくおうどうぼう
被切削性に優れた鉛入り黄銅棒。C3601、C3602は展延性もよい。
ボルト、ナット、小ねじ、スピンドル、歯車、バルブ、ライター、時計、カメラ部品などに用いられる。
最も一般的な黄銅棒で、挽物作業に適するので挽物用黄銅棒ともいう。
12快削鋼
Free cutting steel
  • かいさくこう
硫黄や鉛、セレン、テルルなどを添加し、切削性を向上させた鋼。切削加工の際、切粉が切れ易く高速切削しやすい。
13快削性
Machinability
  • かいさくせい
金属の被切削性の良好なことをいう。鉛、セレン、テルルはこの性質があり、銅などにこれを添加すると被切削性を増す。
14灰重石
Scheelite
  • かいじゅうせき
シーライト。タングステンの重要な鉱石。灰白色もしくは灰黄色、四角錘状の結晶で、三酸化タングステン80.56%とカルシウムを含有する。
15階段法
Open stoping
  • かいだんほう
鉱石の採掘法の一種。階段の形に掘り進んでいく方式で、上向階段法と下向階段法とがある。
16カイナイト
Kainaite
  • カイナイト
マグネシウムの鉱物。硫酸塩鉱物で、マグネシウム9.7%を含有する。マグネシウムの原料としての利用価値は少なく、主にカリ肥料の製造に用いられる。
17可逆式圧延機
Reversible rolling mill
  • かぎゃくしきあつえんき
1パスごとに双方向で圧延(ロールの回転が可逆)する圧延機。
かつては非可逆式が多用されたが、需要の増加や広幅要求に対応するため可逆式が一般的となった。
18角鉛鉱
Phosgenite
  • かくえんこう
鉛の鉱石。炭酸塩鉱物で、鉛74.2%を含有する。
19角銀鉱
Cerargyrite
  • かくぎんこう
銀の原鉱石。塩化物で、銀75.2%を含有する。
20角水銀鉱
Calomel
  • かくすいぎんこう
水銀の鉱物。天然に産出する塩化第一水銀で、水銀84.9%を含有する。
21加工硬化
Work hardenings ; Strain hardening
  • かこうこうか
冷間圧延、引抜などの加工を冷間で行った場合、加工ひずみの増大に伴って材料が硬化する現象。
22化合物半導体
Compound semiconductor
  • かごうぶつはんどうたい
ガリウムやインジウム、アルミニウムなどのⅢ族の元素と、ヒ素やリンなどのV族の元素との化合物で構成される半導体。シリコン半導体より電子速度が速く低電圧、低消費電力化が可能。
ガリウム・ヒ素(GaAs)やガリウム・リン(GaP)、インジウム・リン(InP)などがある。

> ガリウム・ヒ素を参照
> ガリウム・リンを参照
23カシオペイウム
Cassiopeium
  • カシオペイウム
ルテシウムの旧名。

> ルテシウムを参照
24霞石
Nepheline
  • かすみせき
アルミナ、シリコン、ナトリウムを含有する短柱状の結晶鉱物。
アルミナ含有率の高いものは、アルミニウムの原鉱石として用いられている。
25カソード
Cathode
  • カソード
陰極。銅、ニッケルなどの電解精錬における陰極版。
26型亜鉛
Slab zinc
  • かたあえん
厚板状に鋳込んだ亜鉛地金。
27型銅
Ingot copper
  • かたどう
インゴット、インゴットバー、ケーク、ビレットなど一定の型に鋳込んだ銅地金の総称。
28褐鉛鉱
Vanadinite
  • かつえんこう
バナジナイト。バナジウムの原鉱石。五酸化バナジウム19%と鉛を含有する。
29活字合金
Type metal
  • かつじごうきん
活字用の鉛、錫、アンチモンの三元合金。JIS規格ではアンチモンの含有成分により4種類、さらに錫の成分により8種類に分類している。
 1種はアンチモン20%、錫10%で欧文活版用、
 2種はアンチモン17%、錫3%または8%で和文活版用、
 3種はアンチモン15%、錫3.5%または6%で鉛版用、
 4種はアンチモン13%、錫1~4%でライノタイプ、欄ケイ、込物用。
30褐鉄鉱
Limonite
  • かつてっこう
褐色の酸化鉄鉱石。鉄60%を含有する。
31カッパーウエルド線
Copperweld wire
  • カッパーウエルドせん
  • 銅履鋼線
銅履鋼線の一種。

> 銅履鋼線を参照
32カッパーベルト
Copperbelt
  • カッパーベルト
アフリカの中南部、ザンビア共和国北部からコンゴ民主共和国カタンダ州にまたがる銅鉱床区。
経済活動が行われている地域だけで延長500km、幅80kmに及び銅鉱石の埋蔵量は15億㌧と推定される。
1900年代に開発が始まり、1990年の生産量はザンビア52万㌧、コンゴ(当時ザイール)36万㌧で世界の山元生産量の約15%にあたる銅を供給していたが、両国の政情不安や経済的疲弊、鉱山企業の民営化遅延などで現在の供給シェアは激減している。
しかし、ようやく複数のプロジェクトが立ち上がるなど状況は好転しており、2006年以降は年間70万㌧(ザンビア60万㌧、コンゴ10万㌧)の生産が見込まれている。
33褐マンガン鉱
Braunite
  • かつマンガンこう
酸化マンガン鉱石。ブラウン鉱石ともいう。マンガン69.6%を含有する。
34カドミウム
Cadmium
  • カドミウム
元素記号Cd 密度8.65、融点320.9℃。
青白色のやわらかい金属で、化学的性質は亜鉛に非常に似ている。
メッキ用材、塩化ビニール安定剤、着色顔料、合金、電子工業用などに用途が広い。カドミウムの鉱物は種類が少なく、通常、亜鉛鉱石に随伴して産出し、亜鉛精錬の際に副産物として回収される。製法は、蒸留亜鉛製造の過程で採取する乾式法と、亜鉛電解の際の含カドミウム沈殿物から回収する湿式法の2つがある。
35カドミウム銅
Cadmium copper
  • カドミウムどう
銅にカドミウム1%程度を添加した合金。導電率は純銅に劣るが、機械的強度がすぐれる。
36カドミウム銅線
Cadmium copper wire
  • カドミウムどうせん
カドミウム銅でつくったより線。一般の硬銅線よりも引っ張り強さが大きいので、強風、積雪地帯に用いられる。
37ガドリニウム
Gadolinium
  • ガドリニウム
元素記号Gd 希土類元素の一つ。モナズ石とガドリン石に含まれて少量存在する。希土類元素中、中性子吸収断面積が最も大きい。また低温で熱伝導性を示す。
38ガドリン石
Gadolinite
  • ガドリンせき
希土類鉱物の一つ。各種の希土類を含有する珪酸塩鉱物で、主としてスカンジナビア半島に産出する。
39金型
Mould or Dies
  • かながた
材料を希望の形に加工するための各種の型。鋳造、鍛造などの成形用金型(モールド)と押出、引抜などの金型(ダイス)がある。
40鐘青銅
Bell metal
  • かねせいどう、しょうせいどう
ベルメタル。青銅の一種で、標準的な配合は銅75~85%、錫15~25%。
41加熱炉
Heating furnace
  • かねつろ
鋳造されたビレット、スラブなどには凝固にともなう不均一性があるため、加熱し均質化処理を行う炉。
42カバー
Cover
  • カバー
先に開いたshort position(先物を売ったままの状態)を期日までに買い戻すこと。
43唐金
Bronze
  • からかね
青銅の別名。狭義には美術品、仏具などに用いる錫含有量2~3%程度の青銅。
44カラット
Karat
  • カラット
合金中に含まれる金の比率を示す単位。純金が24カラットで、あとは24分比で表示。18カラットとは24分の18、すなわち金含有量75%のこと。なお、ダイヤなど宝石のカラット(carat)は重量単位。
45カラベライト
Calaverite
  • カラベライト
金のテルル化物。金、銀、テルルを含有する。塊状をしており塊状金銀テルル鉱ともいう。
46
Slag
  • からみ
スラグ。鉱さいのこと。鉱石を溶鉱炉や反射炉で溶錬すると有価物は沈殿し、分離されたかすは表面に浮く。
このかすを鍰あるいはスラグという。
47カリウム
Potassium
  • カリウム
元素記号K 密度0.86。
銀白色のやわらかい金属で水よりも軽い。英国名はポタシウム。雑鹵石(ざつろせき)、カリ岩塩、カイナイトなどに含まれ天然に産するが、海水にも塩化カリウムとして存在する。
金属カリウムは水酸化カリウムを電解してつくることができるが、金属単位で用いられることは少なく、ほとんどが化合物として使用される。
48ガリウム
Gallium
  • ガリウム
元素記号Ga 密度5.9、融点29.75℃。
やわらかく、溶融点の非常に低い希少金属で、化学的性質はアルミニウムに似ている。半導体添加剤、電気接点、金属間化合物などに用いられる。ガリウムの鉱物として知られるものはほとんどなく、湿式亜鉛製錬の沈殿泥およびアルミナ製造の廃液から副産物として少量採取されている。
49ガリウム・ヒ素
Gallium arsenide
  • ガリウム・ヒそ
  • 化合物半導体
携帯電話用の高周波素子や半導体レーザーなどのLD(レーザーダイオード)に使われる結晶材料。

> 化合物半導体を参照
50ガリウム・リン
gallium phosphide
  • ガリウム・リン
  • 化合物半導体
屋外表示ランプなどのLED(発光ダイオード)に使われる結晶材料。

> 化合物半導体を参照
51火力精錬銅
Fire refined copper
  • かりょくせいれんどう
電気銅より品位が低く、米国では鍛錬製品および合金用が99.88%(Cu-Ag)、鋳物用が99.50~99.75%である。
形状は大部分がインゴットかインゴットバーで、電気用には向かないが、ワイヤーバーにした高伝導精錬銅(HCFR)もある。
52カルシウム
Calcium
  • カルシウム
元素記号Ca 密度1.55、融点850℃。
アルカリ土類金属の一つ。天然に方解石、石こう、リン灰石などの成分として豊富に産出する。金属カルシウムは塩化カルシウムを溶融塩電解してつくり、合金添加物、製鋼の脱酸・脱硫剤、ウランなどの還元剤として用いられる。
53カルシウムシリコン
Calcium-sillicon
  • カルシウムシリコン
カルシウムとシリコンと鉄の合金。含有量はカルシウム25%以上、シリコン55~65%程度。製鋼の脱酸・脱ガス剤に用いられる。
54
Matte ; Regulus
  • かわ
マット。銅、ニッケルなどの溶鉱炉および反射炉製錬において、炉の下層に沈殿する有価物。
鉄、硫黄を多く含んでおり、銅の鈹の場合、品位は30%ないし40%(55%程度のものもある)、ニッケルでは30%程度である。鉱石と金属の中間物といえるべきもので、銅鈹は転炉で還元して品位98%以上の粗銅とする。
またニッケル鈹(粗鈹という)は転炉で鉄分と硫黄分を除去し、品位75~80%程度の濃鈹とする。
55還元
Reduction ; Reducing
  • かんげん
酸化物に炭素や水素などを反応させて、酸素を奪うこと。原子が電子を受け取ること。金属の製錬はこの作用を利用することが多い。
56カンタル
Kanthal
  • カンタル
クロム約20%、アルミニウム約5%を含む鉄合金。スウェーデンでつくられ、ドイツで発達した合金で、ニクロムの代用として電熱線に用いられる。
57含銅硫化鉄鉱床
Cupriferous pyritic deposit
  • がんどうりゅうかてつこうしょう
変成作用により生じた黄銅鉱と黄鉄鉱の集合体。わが国ではかつて別子(愛媛県)と日立(茨城県)の鉱床が代表的。
鉱床は層状をなしており、キースラガーと呼ばれる。
58ガンマシルミン
Gamma-silumin
  • ガンマシルミン
  • アルミニウム合金
アルミニウム合金。

> アルミニウム合金を参照
59ガンメタル
Gun-metal
  • ガンメタル
砲金のこと。青銅の一種で、錫の含有量が8~12%のものをいう。軸受、機械部品などに用いられる。
60含りん銅
High phosphorous copper
  • がんりんどう
0.004%以上のりんを添加した銅。銅メッキのアソードとして用いる。

61輝安銀鉱
Polybasite
  • きあんぎんこう
銀の硫化物。銀64~72%とアンチモンを含有する。
62輝安鉱
Stibnite
  • きあんこう
代表的なアンチモンの原鉱石。硫化鉱石でアンチモン71.38%を含有する。
63キースラガー
Kieslager
  • キースラガー
  • 含銅硫化鉄鉱床
層状含銅硫化鉄鉱床のこと。

> 含銅硫化鉄鉱床を参照
64輝銀鉱
Argentite
  • きぎんこう
銀の鉱石。黒灰色の硫化鉱石で、銀87.1%を含有する。
65貴金属
precious metal
  • ききんぞく
金、銀、白金族などのように産出量が少なく、特に高価な金属の総称。空気中で参加せず化学変化を受けにくい性質があり、これとは逆の性質をもつ一般の金属を卑金属という。
66黄口
Brass castings
  • きぐち
  • 黄銅くず
並黄銅鋳物くずの総称。

> 黄銅くずを参照
67輝コバルト鉱
Cobaltite
  • きコバルトこう
コバルトの鉱石。砒・硫化物でコバルト35.4%を含有する。
68希少金属
Rare metal
  • きしょうきんぞく
天然に少量しか存在しないと考えられている金属の総称。希有金属、希元素金属、希金属ともいう。
普通金属との明確な区分はなく、チタンのように近年になって地球上に大量に存在することが確認され、希少と呼ぶのにふさわしくなくなったものもある。地球上の存在量の多少に関係なく希少金属と称されているものを存在量の多い順(クラーク数による)に列記すると次のとおり。
チタン、ジルコニウム、バンジウム、タングステン、リチウム、セリウム、イットリウム、ネオジ、ニオブ、
ランタン、モリブデン、トリウム、ガリウム、タンタル、セシウム、ゲルマニウム、ガドリニウム、ベリリウム、
プラセオジム、ハフニウム、ジスプロニウム、ウラン、イッテルビウム、エルビウム、ホルミウム、ユーロピウム、
テルビウム、ルテシウム、タリウム、ツリウム、インジウム、セレン、パラジウム、ルテニウム、白金、
オスミウム、テルル、ロジウム、イリジウム、レニウム、ラジウム、プルトニウム。
69輝水鉛鉱
Molybdenite
  • きすいえんこう
モリブデンの最も重要な鉱石。硫化鉱でモリブデン59.99%を含有する。
70気成鉱床
Pneumatolytic deposit
  • きせいこうしょう
ガス体の化合、昇華作用などにより生じた鉱床。錫石、灰重石、鉄マンガン重石などが出る。
71輝蒼鉛鉱
Bismuthinite
  • きそうえんこう
代表的なビスマスの原鉱石。硫化鉱石で、ビスマス81.22%を含有する。
72輝銅鉱
Chalcocite
  • きどうこう
硫化銅鉱石。銅70.8%、硫黄29.2%を含有する。
73希土類金属
Rare earth metal
  • きどるいきんぞく
希土類の単体金属(ランタン、セリウムなど)および混合希土(ミッシュメタル)の金属。
希土類の無水塩化物を溶融塩電解するかカルシウム還元してつくる。
74希土類元素
Rare earths ; Rare earth elements
  • きどるいきんぞくげんそ
原子番号が57から71までのランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメシウム、サマリウム、
ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテシウムに原子番号21のスカンジウムと39のイットリウムを加えた17元素の総称。いずれも化学的性質が酷似しており、天然には主として花こう岩およびペグマタイト中に互いに伴って産出する。
希土類元素鉱物は非常に種類が多いが、現在工業的に利用されているものはモナズ石ぐらいである。
各元素の分離は、モナズ石を硫酸もしくはカ性ソーダで処理してまず希土類元素を抽出し、次いで各元素塩類を分離精製する。金属ランタン・セリウム・プラセオジム・ネオジムはこれを溶融塩電解するかカルシウム還元してつくる。発火性があるので発火合金としてライター石に用いられるほか、鉄鋼用添加剤、映画カーボン、非鉄合金、光学レンズ、半導体、研磨剤など多方面に用いられる。また、中性子吸収断面積の大きいものは原子炉の制御棒および遮蔽材、小さいものは構造材としての用途がある。
75希土類磁石
Rare earth magnets
  • きどるいじしゃく
サマリウムやネオジムなどの希土類元素を主成分とする永久磁石。磁気エネルギーが強力で各種エレクトロニクス機器に使われている。
76ギブサイト
Gibbsite
  • キブサイト
アルミニウムの原鉱石。Al₂O₃・H₂O、またはAl(OH)₃の組成をもつ。アルミナ65%を含有し、ボーキサイトの重要な一成分をなしている。
77輝マンガン鉱
Hausmannite
  • きマンガンこう
マンガンの鉱石。ハウスマン鉱ともいう。酸化鉱石でマンガン72.03%を含有する。
78逆ざや
Backwardation
  • ぎゃくざや
  • バックワーデーション
バックワーデーション。

> バックワーデーションを参照
79キャッシュ
Cash
  • キャッシュ
受渡しが次の建て日に行われる取引。Spotともいう。
80キャピラリーチューブ
Capillary tube
  • キャピラリーチューブ
空調機器、冷媒配管などに用いられる極細管。
81キャブタイヤケーブル
Cabtyre cable
  • キャブタイヤケーブル
鉱山および工事現場用の電線。錫メッキ軟銅線を多数たばねた導体をゴム絶縁し、キャブタイヤゴムで被覆した電線で、移動機器のリード線および配線に用いられる。
82キャミス
Kamis
  • キャミス
米国非鉄くず規格のハンダ付けモネル線・網くず(Soldered Monel wire,screen and cloth)の通称。
ハンダ付けまたはろう付けした普通のモネルの線、網類からなり、一切の不純物を含まないもの。
83キャラット
Karat
  • キャラット
米国非鉄くず規格の新モネル線・網くず(New Monel wire, screen and cloth)の通称。
新しい純良な普通モネルの線および網類からなり、ハンダ付けおよび一切の不純物を除いたもの。
84キャリイ
Carry
  • キャリイ
期日の違う同僚を売り買い同時に行うこと。ボロウイングとレンディングがある。
85キャンディ
Candy
  • キャンディ
米国非鉄くず規格の上銅くず(No.1 heavy copper)の通称。
純良な銅の新切れ、パイプ、打抜きくず、ブスバー、整流子片および銅線からなり、焼過ぎ線を除いたもの。
86CAN TO CAN
  • キャン トゥ キャン
使用済みアルミ缶(UBC)から再びアルミ缶に戻すこと。
87キュプロ・ニッケル
Cupro-nickel
  • キュプロ・ニッケル
  • 白銅
白銅。

> 白銅を参照
88強靭鋼
High strength steel
  • きょうじんこう
ニッケル、クロム、マンガン、シリコン、タングステン、モリブデン、バナジウムなどを添加、靭性を著しく増した鋼。
89鏡鉄
Spiegeleisen
  • きょうてつ
マンガン10~25%、炭素5%程度を含む鉄合金。
90極泥
Slime
  • きょくでい
  • 陽極泥
陽極泥。

> 陽極泥を参照
91きりくず
Borings
  • きりくず
  • もみくず
もみくず。

> もみくずを参照
92ギルティング・メタル
Gilding metal
  • ギルティング・メタル
  • 丹銅
丹銅。

> 丹銅を参照
93
Gold
  • きん
元素記号Au 密度19.32 融点1063℃。
非常に重くてやわらかい。展延性に富み耐食性が極めて良好。王水以外のほとんどすべての薬品に侵されることがない。陶磁器、歯科用、万年筆、美術工芸品、装身具、電気通信機器、メッキなどに用いられる。金の鉱物としては、自然金、針状テルル鉱、カラベライトペッツ鉱などがあるが、黄鉄鉱、黄銅鉱、硫砒鉄鉱、輝安鉱、磁硫鉄鉱などに含まれて産出することが多い。
製錬法は、アマルガム法(水銀につけてアマルガムとし、これを蒸留して海綿状の金を得る)、
青化法(青化カリなどシアン化物で溶解、抽出する)などがあり、採取した金は電気分解して電気金とする。南アフリカ共和国が世界最大の産出国だが、年々、生産量は低下している。2001年の世界新地金生産量は2530㌧。

> 王水を参照
94
Silver
  • ぎん
元素記号Ag 密度10.49、融点960.8℃。
やわらかく、金に次いで展延性が大きい。熱および電気伝導度は金属中最大。空気中では常温はもちろん、加熱しても酸化しない。硝酸銀として写真工業に最も多く用いられる。このほか電気接点、メッキ、貨幣、装身具、美術品、歯科用など用途は広い。銀の鉱物としては自然銀、各銀鉱、輝銀鉱、紅銀鉱、砒銀鉱、輝銀銅鉱、輝安銀鉱、臭化銀鉱、ヘッス鉱などがあり、方鉛鉱、せん亜鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、黝(ゆう)銅鉱などに伴って産出することが多い。主な産出国はメキシコ、アメリカ、ペルー、カナダ、オーストラリアなど。
95金アマルガム
Gold amalgam
  • きんアマルガム
金。

> 金を参照
96金紅石
Rutile
  • きんこうせき
ルチル。チタンの重要な酸化鉱物。正方晶系の柱状鉱石で、通常赤褐色をしている。チタン分60%を含有する。
主産地はブラジル、オーストラリア、イタリア、南アフリカ、インドなど。ブラジルが世界埋蔵量の約半数を占める。
97金地金
Gold bullion
  • きんじがね
電気精錬した金を約10kgの鋳塊にしたもの。
98銀地金
Silver bullion
  • ぎんじがね
  • 電気銀
電気精錬した銀を約30kgの鋳塊にしたもの。感光材料用の1種と一般工業用の2種がある。
JIS規格では銀品位は1種が99.99%以上、2種が99.95%以上。

> 電気銀を参照
99金属ガラス
Metallic glass
  • きんぞくガラス
アルミニウムなど特定の3~4種類の金属元素を組み合わせ、加熱溶解した後に急速冷却して作る。高強度で磁気を帯びやすい次世代金属材料。
100金属間化合物
Intermetallic compound
  • きんぞくかんかごうぶつ
2種以上の金属を溶かし合わせた場合、限られた組成範囲でみられるそれぞれの成分金属とはまったく異なる性質をもつ金属間化合物。超塑性、高硬度、高電気伝導度を示す。
101金属基複合材料
metal matrix composite materials
  • きんぞくきふくごうざいりょう
金属を母材とする複合材料。MMC。狭義では繊維強化材(FRM)と粒子複合材を示すことが多い。
102金属クロム
Metallic chromium
  • きんぞくクロム
クロム鉄鉱をテルミット法で還元するか、電解してつくる。特殊鋼への添加剤、各種非鉄金属との合金、メッキなどに用途が広い。
103金属鉱床
Metal deposits
  • きんぞくこうしょう
成因的に火成鉱床、水成鉱床、変成鉱床の3つに分けられる。マグマから直接生じたのが火成鉱床、主として水の作用で生じたのが水成鉱床、変成作用で生じたのが変成鉱床で、火成鉱床は方鉛鉱、せん亜鉛鉱の接触交代鉱床、水成鉱床は砂金、砂錫などの砂鉱、変成鉱床はキースラガーが代表的。
104金属シリコン
Metallic silicon
  • きんぞくシリコン
Si98.0%以上の1号と、97.0%以上の2号がある。アルミニウム合金に最も多く用いられる。
105金属水素化物
Metal hydride
  • きんぞくすいそかぶう
金属元素と水素との化合物の総称。
106金属セリウム
Metallic cerium
  • きんぞくセリウム
セリウム塩を溶融塩電解もしくはカルシウム還元してつくる。半導体への添加およびアルミニウム合金に用いる。
107金属繊維
Metal fiber
  • きんぞくせんい
金属を繊維状にしたもの。タングステン、モリブデンなどの高融点金属、ステンレス鋼やピアノ線などの高強度金属、ベリリウムなどの高比弾性率金属の繊維などがある。
108金属タングステン粉末
Metallic tungsten powder
  • きんぞくタングステンふんまつ
三酸化タングステンを高温で水素還元してつくる。品位は98.0%から高いものは99.9%程度まであり、焼結して電球のフィラメント、発電機の接点などに用いる。
109金属粉末
Metallic powder
  • きんぞくふんまつ
電子回路の導電材料や永久磁石材料、電池材料となる金属微粉末。銅や銀、ニッケルなどがある。
110金属マンガン
Metallic manganese
  • きんぞくマンガン
片状の電解マンガンと塊状の乾式マンガンがある。特殊鋼への添加剤、製鋼の脱酸、脱硫剤、各種非鉄金属との合金などに用いる。
111金箔
Gold leaf
  • きんぱく
金をごく薄い膜状にまで加工したもの。
112金めっき
Gold plating
  • きんめっき
金イオンを含む電解質に電流を流し、陰極上に金を析出させる処理。
113銀入り銅
Silver bearing copper
  • ぎんいりどう
銅に銀を0.08~0.25%添加した高銅合金。耐熱性に優れる。
114銀ろう
Silver brazing filler metal
  • ぎんろう
金属のろう付けに用いる銀と黄銅を主成分とする合金。少量のカドミウム、ニッケル、錫を含む。

115クーペライト
Cooperite
  • クーペライト
白金の鉱物。他の白金族とともに砂白金の形で産出する。硫砒化鉱物で、硫砒白金ともいう。
116苦灰石
Dolomite
  • くかいせき
  • 白雲石
白雲石。

> 白雲石を参照
117孔雀石
Malachite
  • くじゃくいし
酸化銅鉱石。鮮緑色で、ぶどう状または塊状で出る。銅57.4%を含有。
118グラウコドート鉱
Glaucodot
  • グラウコドートこう
コバルトの鉱石。砒・硫化物で、コバルト6~25%と鉄を含有する。
119グリート
Greet
  • グリート
米国非鉄くず規格の込み黄銅網くず(Mixed brass screens)の通称。純良な銅、黄銅、青銅の金網くず。
120クリフ
Cliff
  • クリフ
米国非鉄くず規格の並くず(No.2 heavy copper)の通称。
含有銅分が名目96%(最低94%)の各種銅くずからなり、過度の鉛・錫引き、ハンダ付けのない純良なもの。
121グレープ
Grape
  • グレープ
米国非鉄くず規格のコックおよび蛇口くず(Cooks and faucets)の通称。
純良な黄銅および青銅のコック、蛇口の混合物。
122クローズド・ポジション
Closed position
  • クローズド・ポジション
売りと買いの未決済残高(position)を反対売買により閉じた状態。
123クロール法
Kroll process
  • クロールほう
チタンの代表的な製錬法。1936年、米国のクロール博士により確立された製法で、四塩化チタンをマグネシウムで還元して金属チタンを得る方法。
124黒鉱
Black ore
  • くろこう
東北地方から多く出た銅、鉛、亜鉛の混合鉱石。黒色(暗灰色)をしているのでこの名がある。黒物ともいう。
黄銅鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱、せん亜鉛鉱などの硫化鉱石(金、銀を含む)と、石膏または重晶石が緻密に混合、塊状をなして存在している。秋田県の北鹿地帯には内の岳、松峯、釈迦内など埋蔵鉱量1,000~3,000万㌧級の大鉱床が存在した。
125クロマイト
Chromite
  • クロマイト
  • クロム鉄鉱
クロム鉄鉱。

> クロム鉄鉱を参照
126クロム
Chromium ; Chrome
  • クロム
元素記号Cr 密度7.19、融点1,550度。
銀白色の硬い金属で、強い磁性を有する。大気中および水中では容易に酸化されない。特殊鋼への添加剤、各種非鉄金属との合金に用いられるほか、メッキ用としても多量に使用される。
クロムの鉱物としてはクロム鉄鉱が最も重要で、テルミット法または電解によって金属クロムを得る。
127クロム・モリブデン鋼
Chromium molybdenum steel
  • クロム・モリブデンこう
クロム鋼にモリブデンを少量添加した構造用金網。モリブデンの添加によって、機械的性質を高めた鋼。
128クロム鋼
Chromium steel
  • クロムこう
クロムを含む構造用合金鋼。クロムの添加によって耐摩耗性を付与した鋼で、クロム含有量が1%程度のものから16%以上の高クロム鋼まである。クロムの含有量によって用途が異なり、切削工具、強力ボルト、歯車、シャフト、化学装置部品、医療機器など広い範囲に用いられる。
129クロム鉄
Ferrochromium
  • クロムてつ
  • フェロクロム
フェロクロム。

> フェロクロムを参照
130クロム鉄鉱
Chromite
  • クロムてっこう
ほとんど唯一といえるクロムの原鉱石。黒色で塊状。クロムと鉄の酸化物で酸化クロム52~60%を含有する。主産地は南アフリカ、カザフスタン、インド、ジンバブエなど。国内でも北海道と鳥取県でかなり産出した。
131クロム銅
Copper chromium
  • クロムどう
銅にクロムを0.4~1.2%添加した高銅合金。耐熱性、導電性に優れる。
132クロメル
Chromel
  • クロメル
ニッケル80~90%、クロム10~20%の合金で、少量のマンガンと鉄を含むこともある。アルメルとともに熱電対に用いられる。
133クロロプレン外装ケーブル
Rubber insulated polychloroprene sheathed cable
  • クロロプレンがいそうケーブル
導体をゴムで絶縁し、クロロプレンで被覆した電線。屋内外の配線に用いられる一般低圧用の電線。

134珪亜鉛鉱
Willemite
  • けいあえんこう
亜鉛の鉱石。珪酸塩鉱物で、ZnO 73%を含有する。
135軽圧品
Rolled light metal products
  • けいあつひん
軽金属圧延品の略。
136軽金属
Light metal
  • けいきんぞく
比重5以上の金属を重金属というのに対し、一般に比重4以下の金属をいう。重金属に比べて数は少ない。
主な軽金属の比重 リチウム 0.53、カルシウム 1.55、マグネシウム 1.74、ベリリウム 1.84、セシウム 1.9、
シリコン 2.42、アルミニウム 2.7、(注)チタン 4.5は、一般的に軽金属に入れられる
137珪孔雀石
Chrysocolla
  • けいくじゃくいし
酸化銅鉱石。珪酸塩鉱物で、CuO 45.23%を含有する。
138珪酸塩
Silicate
  • けいさんえん
SiO₄の分子式をもつ珪酸の塩類で、地殻を構成する岩石、鉱物の大部分を占める。珪酸塩鉱物には金属の原鉱石としても重要なものがあるが、その数は少ない。珪酸塩鉱物の形で産出する鉱石には次のようなものがある。
ジルコン Zr(SiO₄)、異極鉱 H₂ZnSiO₂、緑柱石 Al₂Be₃(Si₆O₁₈)、珪孔雀石 H₂CuSiO₄H₂O、
珪ニッケル鉱 Mg、Fe、Niを含む含有水珪酸塩
139珪砂
Ganister sand ; Silver sand ; Quartz sand
  • けいしゃ
珪酸を主成分とする石英粒。南ベトナムのカムランが主産地で、国内でも東海地方から多く出る。ガラス、研磨材などに用いる。
140傾斜機能材料
Functionally Graded Material ; HGM
  • けいしゃきのうざいりょう
異なる機能をもつ組成を連続的に変化させて、両者の機能を一体化させた複合材料。表面には耐熱性、耐酸性の性質を持たせ、内部は高強度で熱が伝わりにくい性質の構造などがある。
ダイヤモンドー炭化タングステン、炭化ケイ素ー炭素系などがある。
141形状記憶合金
Shape memory alloys
  • けいじょうきおくごうきん
金属を自由な形に変形させた後、ある一定の温度以上に加熱すると元の形状に戻る性質をもつ合金。
Ti-Ni(ニチノール)、Cu-Zn-Al(ベータロイ)などがある。
142珪石
Silica rock
  • けいせき
珪酸を主成分とする鉱物。純粋なものは石英という。一般には白珪石と呼ばれる。ガラス、陶磁器、溶材などのほか、金属シリコンの原料として用いられる。
143蛍石
Fluorspar ; Fluorite
  • けいせき
  • ほたる石
ほたる石。

> ほたる石を参照
144珪線石
Sillimanite
  • けいせんせき
珪酸アルミナ鉱物。耐熱磁器に用いる。
145ケイ素
Silicon ; Silicium
  • ケイそ
  • シリコン
シリコン。

> シリコンを参照
146珪藻土
Diatom earth ; Kieselguhr
  • けいそうど
珪藻殻からできた無水珪酸を含む原料。電気絶縁材料、レンガ、保湿剤などに多く用いる。
147ケイ素鋼
Silicon steel
  • ケイそこう
シリコンを添加した鋼。磁性材料に用いる。
148ケイ素青銅
Silicon bronze
  • けいそせいどう
少量の錫とシリコンを含む銅合金。耐酸性、熱・電気伝導性が良好で、化学工業用、電線用として用いられる。
149ケイ素鉄
Ferrosilicon
  • けいそてつ
  • フェロシリコン
フェロシリコン。

> フェロシリコンを参照
150珪銅線
Silicon copper wire
  • けいどうせん
シリコンを含む銅合金より線。普通の硬銅線より引っ張り強さがすぐれるため、風雪の多い場所に用いられる。
151珪ニッケル鉱
Garnierite
  • けいニッケルこう
代表的な酸化ニッケル鉱石。含水珪酸塩で酸化ニッケル25%を含有する。一般にガーニライトと呼ばれている。ロシアとオーストラリアなどが主産地で、輸入鉱石のほとんどを占める。
152希有金属
Rare metal
  • けうきんぞく
  • 希少金属
希少金属。

> 希少金属を参照
153ケーク
Cakes
  • ケーク
鋳塊から所定の長さに切断された長方形断面をもつ加工用素材。板、条などの製造に用いる。
154ケービング法
Caving system ; Caving method
  • ケーピングほう
坑内採掘法の一種。空洞を取り鉱石および周囲の岩石の重みを利用して崩落させる方法。
155削りくず
Turnings
  • けずりくず
切削くず。ダライ粉ともいう。⇒銅くず、黄銅くず、青銅くず
156ゲッター
Getter
  • ゲッター
真空管中の残留ガスを吸収させ、真空度を高めるのに用いる物質。
157ゲルマナイト
Germanite
  • ゲルマナイト
ゲルマニウムの原鉱石。硫化鉱で、南西アフリカのツメブに産出する。
158ゲルマニウム
Germanium
  • ゲルマニウム
  • 二酸化ゲルマニウム
元素記号 Ge 密度5.323、融点960℃。
灰白色の希少金属でもろい。半導体としてトランジスタ、ダイオード、整流器などに用いられる。ゲルマニウムの鉱物は種類が少なく、ゲルマナイト、レニエライトぐらいしかない。主に銅・鉛・亜鉛鉱石に随伴して産出するが、埋蔵量は北米、アフリカ、欧州に多い。
鉱石またはスクラップから二酸化ゲルマニウムをつくり、これをアンモニアもしくは水素で還元すると、金属ゲルマニウム多結晶が得られる。トランジスタ、ダイオードに用いるには、これをさらに帯融精製して単結晶としている。

> 二酸化ゲルマニウムを参照
159原成鉱物
Primary mineral
  • げんせいこうぶつ
岩石生成当時にできた鉱物をいい、原成鉱物が風化分解作用を受けて二次的に生成したものが次生鉱物。
160減摩合金
Antifriction metal
  • げんまごうきん
  • ホワイトメタル
ホワイトメタル。

> ホワイトメタルを参照

161紅亜鉛鉱
Zincite
  • こうあえんこう
亜鉛の酸化鉱石。亜鉛72~80%を含有する。
162硬鉛
Hard lead ; Antimonial lead
  • こうえん
アンチモンを3~10%程度含む鉛合金。少量の銅と錫も含む。板、管、鋳物として化学工業用機械器具に用いる。
163高鉛青銅
High-lead bronze
  • こうえんせいどう
  • 鉛青銅
鉛青銅。

> 鉛青銅を参照
164鋼玉
Corundum
  • こうぎょく
天然に産するアルミナ。非常に固い。有色透明のものと半透明のものとがある。
透明のものはルビー、サファイアとして宝石となり、半透明のものは研磨材として用いられる。
165合金
Alloy
  • ごうきん
2種以上の元素から成る金属。
166紅銀鉱
Ruby silver ore
  • こうぎんこう
  • 濃紅銀鉱
濃紅銀鉱。

> 濃紅銀鉱を参照
167合金鉄
Ferroalloy
  • ごうきんてつ
フェロアロイ。炭素以外の元素を多量に含有する鋳鉄の一種で、特殊鋼用の添加剤および製鋼の脱酸・脱硫剤に用いる。
フェロニッケル、フェロクロム、フェロシリコン、フェロマンガン、フェロタングステン、フェロモリブデン、
フェロボロン、フェロホスホル、フェロチタン、フェロバナジウムなどがある。
168工具鋼
Tool steel
  • こうぐこう
工具材料となる鋼の総称。炭素工具鋼、特殊工具鋼、高速度鋼などがあるが、炭素を0.6~1.5%含む炭素工具鋼が最も一般的。
169鉱さい
Slag
  • こうさい
  • 鍰(からみ)
鍰。

> 鍰を参照
170硬質アルマイト
Hard anodiezed aluminium
  • こうしつアルマイト
アルミニウムの表面処理。陽極酸化被膜(アルマイト)処理の中で高度HV350以上のものを指す。耐摩耗性、耐食性に優れ、耐電圧性、含油性なども持つ。被膜の形成方法は常温法と低温法がある。
171向斜
Syncline
  • こうしゃ
地層が褶(しょう)曲して波状になった谷の部分。
172高純度アルミニウム
Super purity aluminium ; Refined aluminium
  • こうじゅんどアルミニウム
特殊電解炉で精製したアルミニウム。普通地金より耐食性が良好で、熱反射率、導電率が高い。電解コンデンサー、反射鏡、装飾品などに用いる。精製アルミニウムともいう。
173高純度金属
High purity metal ; Hyperpure metal
  • こうじゅんどきんぞく
特殊な精製法により純度を著しく高めた金属。
電子工業用の半導体材料としては、一般にファイブ・ナイン(99.999%)以上のものを高純度金属と称しており、
超高純度のものはイレブン・ナイン(99.999999999%)程度のものまである。
半導体以外の用途では、フォー・ナイン(99.99%)程度のものも高純度金属の範囲に入れている。
174高純度金属ヒ素
Hyperpure metallic arsenic
  • こうじゅんどきんぞくヒそ
純度を6N(ナイン)、7Nまで高めた金属ヒ素。主用途は化合物半導体のガリウム・ヒ素。
175高純度シリコン
Hyperpure metallic silicon ; Hyperpure silicon
  • こうじゅんどシリコン
工業用金属シリコン(品位98%程度)を半導体材料として品位セブン・ナイン(99.99999%)以上にまで高めたもの。四塩化ケイ素の亜鉛または水素還元、シラン(珪化水素)の熱分解、三塩化シランの熱分解または水素還元によってつくる。これらの方法によって得た高純度シリコンは多結晶であるから、半導体材料として用いるには、さらにゾーン精製して単結晶とする。高純度ゲルマニウムよりも性能がすぐれ、トランジスタ、ダイオード、電力用整流器、太陽電池などに用途が広い。
176鉱床
Deposit ; Mineral deposit
  • こうしょう
  • 金属鉱床
金属鉱床。

> 金属鉱床を参照
177工場渡し
Ex works
  • こうじょうわたし
売買条件の一つで、現物所在の工場から引き渡すこと。工場渡しの値段は裸値段と呼ばれる。
178鋼心アルミニウムより線
Aluminium cable steel reinforced ; Aluminium conductor steel reinforced
  • こうしんアルミニウムよりせん
中心に鋼線を用い、外側をアルミニウムより線で包んだ架空送電線。軽量コロナ特性がすぐれる鋼線で補強しているので、銅線の場合よりも鉄塔間隔が広くできる―などの利点がある。
179鉱石
Ore
  • こうせき
  • 粗鉱、精鉱
粗鉱。精鉱。

> 粗鉱を参照
> 精鉱を参照
180鉱石製錬
Ore smelting
  • こうせきせいれん
  • 製錬
製錬。

> 製錬を参照
181鉱染
Impregnation
  • こうせん
斑岩の間に黄銅鉱や輝銅鉱が点在している状態。このような鉱石の集合体を鉱染鉱床(または斑岩銅鉱床)といい、
アメリカやカナダ、南米に多い。
182高速度鋼
High speed steel
  • こうそくどこう
タングステン、バナジウム、クロム、コバルト、シリコン、マンガンなどを含む特殊用途鋼。高温特性がすぐれ、
高速度・強力切削工具に用いられる。
183鉱体
Ore body
  • こうたい
採掘の対象となる鉱石の集合部。
184交代鉱床
Metasomatic deposit ; Replacement-deposit
  • こうたいこうしょう
岩石中の鉱物成分が熱水で溶け、沈殿して生じた鉱床。
185紅柱石
Andalusite
  • こうちゅうせき
珪酸アルミナ鉱物で、珪線石と同質異像。
186高伝導火力精錬銅
High conductivity fire refined copper
  • こうでんどうかりょくせいれんどう
  • 火力精錬銅
火力精錬銅。

> 火力精錬銅を参照
187硬銅線
Hard-drawn copper wire
  • こうどうせん
送電用の裸銅より線。絶縁電線の導体としても用いられる。
188坑道探鉱
Drift prospecting
  • こうどうせんたんこう
探鉱の一種。さく岩機で坑道を開削、鉱床を探査する方法。
189合同鉄鉱労組
United Steelworkers of America
  • ごうどうてっこうろうくみ
  • USWA
USWA。

> USWAを参照
190坑内採掘法
Underground stoping method
  • こうないさいくつほう
階段法、スクエアセット法、シュリンケージ法、ケービング法などがある。
191坑内掘
Underground mining
  • こうないほり
坑内採掘。
192鉱尾
Tailings
  • こうび
尾鉱。選鉱くず。
193紅砒ニッケル鉱
Niccolite
  • こうひニッケルこう
ニッケルの砒化鉱石。ニッケル44%を含有する。
194鉱物
Mineral
  • こうぶつ
地殻中にある物理的、化学的にほぼ均一、一定の性質を持つ固体物質。鉱石は鉱物の集合体。
195硬マンガン鉱
Psilomelane
  • こうマンガンこう
酸化マンガン鉱石。マンガン49~62%を含有する。
196硬マンガン鋼
High-manganese steel
  • こうマンガンこう
マンガンを11~14%含む鋼。耐摩耗性が特にすぐれるため、レール、鉱山、土木機械などに用いられる。
197鉱脈
Mineral vein ; lode
  • こうみゃく
岩石の割れ目や断層に鉱物成分が板状に充てんしてできた鉱床。鉱脈鉱床あるいは脈状鉱床と呼ばれ、わが国には非常に多かった。かつての足尾銅山(栃木県)、尾去沢鉱山(秋田県)、明延鉱山(兵庫県)などが代表的。
198高力アルミニウム合金
High strength aluminium alloy
  • こうりきアルミニウムごうきん
アルミニウムに銅、マグネシウム、マンガン、シリコン、亜鉛、クロムなどを添加、強度を著しく高めた合金で、JISのA2014、2017、2024、7075などがこれに該当する。
199高力黄銅
High strength brass ; High-tension brass
  • こうりきおうどう
黄銅にマンガン、鉄、アルミニウム、錫、ニッケルを少量添加したもの。主に鋳物として船舶用プロペラ、工作機械部品など、高強度と耐食・耐摩耗性を必要とする個所に用いられる。
200高力黄銅鋳物
High strength brass casting
  • こうりきおうどういもの
1種から4種まである。1種と2種は船用プロペラ、軸受など、3種は大型バルブ、カムなど、
4種は3種よりさらに硬くて強い。橋梁用支承板などに用いられる。
201光鹵石
Carnallite
  • こうろせき
カーナライト。マグネシウムの鉱物で、マグネシウム8.7%を含有する。マグネシウム原料としての利用価値は少なく、主にカリ肥料の原料として用いられる。
202ゴールドシュミット法
Goldschmidt process
  • ゴールドシュミットほう
  • テルミット法
テルミット法。

> テルミット法を参照
203黒鉛
Graphite ; Plumbago
  • こくえん
成分は炭素で、やわらかくてもろい。
鱗状黒鉛と土状黒鉛がある。電極、炭素棒、電刷子、耐火原料などに用いられる。
204国際鉛亜鉛研究会
International Lead and Zinc Study Group
  • こくさいなまりあえんけんきゅうかい
28ヵ国とEUが加盟。先進工業国16ヵ国、旧社会主主義国5ヵ国、開発途上国7ヵ国。
経済条項がなく、統計の整備と情報交換の場の提供といった実務的活動を主な活動内容とした政府間機関。
205黒銅鉱
Tenorite
  • こくどうこう
酸化銅鉱石。銅79.86%を含有する。
206五酸化バナジウム
Vanadium pentoxide
  • ごさんかバナジウム
V₂O₅の組成をもつバナジウムの最も重要な酸化物。カルノー石、褐鉛鉱、バノキサイなど、バナジウムの原鉱石に20%程度含まれている。硫酸製造用触媒、バナジウム化合物の製造原料などに用いられる。
207呉須土
Asbolite
  • ごすど
  • コバルト土
コバルト土。

> コバルト土を参照
208故銅
Copper and copper alloy scrap
  • こどう
銅・黄銅・青銅くずなど銅および銅合金くずの総称。
209コバルト
Cobalt
  • コバルト
元素記号Co 密度8.85、融点1,493℃。
灰白色の金属で強い磁性と耐食性を有する。永久磁石鋼、高速度鋼など特殊鋼への添加剤、炭化タングステン用の硬化剤、その他各種非鉄金属との合金に用いられる。
このほか化合物は顔料、メッキ、乾燥剤、医療用などに用途が広い。コバルトの鉱物としては、コバルト華、輝コバルト鉱、硫コバルトニッケル鉱などがあり、通常、金、銀、銅鉱に伴って産出する。
210コバルト華
Erythrite
  • コバルトか
コバルトの鉱石。酸化コバルト37.5%とヒ素を含有する。
211コバルト土
Asbolite
  • コバルトど
コバルトの鉱石。含コバルト水酸化マンガンで、コバルト含有量は一定しない。
212コベリン
Coveline
  • コベリン
  • 銅藍
銅藍。

> 銅藍を参照
213コミッション・ハウス
Commission House
  • コミッション・ハウス
顧客から手数料をもらって、その顧客のために売買することを専門とする業者。ブローカーとほぼ同じ。
主として米国で使われる用語。
214コミボル(COMIBOL)
Corporation Minera de Bolivia
  • コミボル
ボリビアの国営鉱業会社。
215コメックス(COMEX)
Comodity Exchange inc. NY
  • コメックス
旧ニューヨーク商品取引所。1994年8月にNYMEX(ニューヨーク商業取引所)に吸収合併され、
現在はNYMEXのCOMEXデビジョンとなっている。金、銀、銅、プラチナ、パラジウムなどが上場されているが、銅ではLMEに次ぐ国際的取引所。

> ニューヨーク商品取引所を参照
216コランダム
Corundum
  • コランダム
  • 鋼玉
鋼玉。

> 鋼玉を参照
217コルゲートチューブ
Corrugated tube
  • コルゲートチューブ
軸方向に対し、ねじれ角を持つ圧入条痕を付け、よったロープのように成形加工した管。
218コルンブ石
Columbite
  • コルンブせき
  • コロンバイト
コロンバイト。

> コロンバイトを参照
219コロンバイト
Columbite
  • コロンバイト
タンタル、ニオブの原鉱石。コルンブ石ともいう。酸化ニオブ(Nb₂O₅)の含有率の高いものをいい、
酸化タンタル(Ta₂O₅)の含有量の多いものはタンタライトと呼ぶ。資源は偏在している。
220コロンビウム
Columbium
  • コロンビウム
  • ニオビウム
元素記号はCb。ニオブの米国名。

> ニオビウムを参照
221混汞法
Amalgamation process
  • こんこんほう
  • アマルガム法
アマルガム法。

> アマルガム法を参照
222コンスタンタン
Constantan
  • コンスタンタン
ニッケルと銅の合金。ニッケル40~50%、マンガン2.5%以下、残部が銅で、電気抵抗が大きく、熱電対、電気計器などに用いられる。
223コンタンゴ
Contango
  • コンタンゴ
商品市場での「順ざや」のこと。期先の価格が現物や期近の価格より高い状態をいう。
現物価格に対し、購入資金調達金利と倉庫保管料が加わるため、期先の価格が高くなる。この逆に期先が安い状態をバックワーデーションという。
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