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  • 2023年09月06日特注マシン購入!!

     当社のスリッター工場で出来上がった製品が潰れないように巻き取るための中芯(紙芯)があるのですが、それを製品幅サイズ毎に切断する機械がついに導入されました。この機械では内径300ミリと500ミリ、外径330ミリと530ミリの芯を切ることができます。

     製品の内径が300ミリの場合、品物の厚み0.25ミリ以下は全て中芯が必要になります。また、内径が500ミリの場合、厚み0.4ミリ以下は全て中芯が必要になります。製品の厚みと出来上がり重量の組み合わせによっても、必要になる場合があります。製品自体の自重で潰れてしまう可能性がある為です。

    これまでは・・・

     これまでずっと木工用の電気ノコギリで紙芯を切断していました。ですが、電気ノコギリで切断すると、切粉が飛び散り、目に入ったり、吸い込んでしまったり人体に悪影響を及ぼしかねない状態でした。マスクをしていても咳き込んだり、独特な悪臭も有りました。それに、切断機周辺に切粉が飛び散り、掃除のできない所には大量に溜まります。それに、ノコギリ刃の切れ味が悪くなってくると、切断面のささくれがひどくなり、焦げた臭いも出てきます。

     さらに、ささくれが残っている状態で、製品を巻き取っていくと、その部分に凹みができたり、不良品の原因になるので、きれいに取り除かなければいけません。その作業に時間がかかり、かなり効率の悪い状態でした。

     そこで、新しい紙芯切断機の登場です!!

     切断方法は簡単です。機械の動力で紙芯を回転させて、丸い刃を空気圧の力で押し当てて切断していくので、力がいらず楽に作業することができます。そして、何よりもいいのが、刃が丸く、ノコギリのようになっていないので、切断面にささくれが無く、切り口がとてもきれいに仕上がります。前の、木工用電気ノコギリで切断していた時のように、ささくれを取り除いて綺麗にする作業が無くなったので、効率がすごくよくなり、切粉や悪臭がほとんどないので、そのようなストレスや機械回りの掃除から解放されて、なによりです。

    機械の大まかな説明 

     ここで、300ミリから500ミリの芯を切るときの切り替え手順を説明してみようと思います。

     ①カッターフレームを上段へ移動→②シャフトからサポートコーン芯金を外す→③シャフトの位置を530ミリに設定→④シャフトを保持台で支えサポートコーン芯金を挿入し、刃の当たる位置に固定→⑤補助装置(1)の空気圧を調整し上昇させシャフト保持台を取りはずす→⑥補助装置(3)を使用して紙芯を挿入、補助装置(2)を上昇させ、補助装置(1)を下降、紙芯を刃物下降位置より少し左側へ移動させる→⑦刃物下限位置調節ネジを下いっぱいまで下げ、刃物昇降圧を0まで下げる→⑧刃物が芯金と接触したのを確認して、刃物下限位置調節ネジを刃物アーム取り付けパネルに当たるまで締め付ける→⑨刃物昇降圧を元に戻して、あとは切断寸法に合わせて切断する

     

     このように、ガイドがしっかりと決まっているので、芯の大きさがまちまちになる事が無く、手間も少ないので、非常に助かっています。 

     

     当社では、銅をはじめ、伸銅品全般のコイルの取り扱いがございます。お気軽にお問い合わせください。

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