製品情報

純銅Pure copper

純銅

純度99.9%以上の高純度な銅で、不純物を電解精錬などで取り除いた電気銅をベースにした材料の事をいいます。導電性や熱伝導性に優れた特性を持ちつつ、展性、延性、加工性に富み、抗菌などの効果もあるとされています。精錬された電気銅を溶解し、鋳造、圧延、引き抜き、鍛造などの熱間又は冷間の塑性加工によって板、条、棒、管、線などの形状に加工した製品を総称して「伸銅品」といいます。溶解の過程で残る酸素の量によって3種類の銅に分類され、それが「無酸素銅」「タフピッチ銅」「りん脱酸銅」になります。古来より広く親しまれている金属で、赤みの光沢ある美しい見た目、また経年変化により、銅表面に生成される緑青(りょくしょう)の独特な風合いも味わえるなど、今なお幅広い分野で活躍しております。

形状別 材料解説

ここでは純銅の形状別による用途・性質・特徴・加工方法などをご紹介しております。

形状
  • 箔条
  • ブスバー

無酸素銅 【C1020】

純度99.96%以上の高純度銅の酸化物を含まない銅を無酸素銅(Oxygen Free Copper)といいます。添加元素がないため銅の中でも熱伝導性、導電性が非常に高く、高温に加熱しても水素脆化を生じません。一方で無酸素銅は粘り気が強い為、切削性はあまりよくありません。

主な用途として、電子・電機機器、熱交換器や化学工業用などがあります。

タフピッチ銅 【C1100】

純度99.9以上の純銅で、0.02~0.05%程度の酸素を残留させた銅のことをタフピッチ銅(Tough Pitch Copper)といいます。銅の中で最も入手しやすく幅広く使用されています。タフピッチ銅は展延性、耐食性、耐候性にも優れています。

600℃以上で加熱した場合には亀裂を生じさせる水素脆化を引き起こす場合があります。主な用途は電気用、化学工業用などがあります。

りん脱酸銅 【C1220】

純度99.75%以上で、溶解中にリンを用いて吸収した酸素を取り除いた純銅を、りん脱酸銅といいます。純度は低いが加熱しても水素脆化を起こさないため、溶接やロウ付けに好適な材料で、延伸性も優れており、押し広げ・曲げ・絞りなどの加工にも適しています。

りん脱酸銅の主な用途として、風呂釜、熱交換器、給水・給湯用、ガス管、建築用など幅広く使用されています。

伸銅品参考資料・データ各種

ここでは伸銅品参考資料・各種データを掲載しております。

お問い合わせ詳細

在庫お問い合わせのお願い
サイズ表に記載されていない商品もお取り寄せ可能な場合もございますので、お問い合わせ下さい。
メーカーにて受注製作(ロット単位)も承っておりますので、お見積りさせて頂きます。
新サイズの追加、廃番、欠品の場合もございますので、その都度在庫の有無をお問い合わせ下さい。
※上記以外の形状の製品もメーカー製作にて対応できる場合もございます。一度お問い合わせください。
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また厚み、切断サイズによっては残材共になる場合もございますので、何卒ご理解とご了承の程宜しくお願い致します。
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各種加工対応致しております。詳細につきましては形状別材料解説及び加工技術のページをご参照ください。
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