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  • 2024年05月01日楽器には銅も使われている

    5月といえば行楽シーズン。春が過ぎてより暖かくなるのと、ゴールデンウィーク

    も重なりどこか遠くへ出掛けたくなる方も多いのではないでしょうか?

    みなさん日々仕事に追われている方も多いかと思いますが、趣味はありますか?

    もちろん仕事も大切ですが、趣味があるとより人生が豊かになります。

    当社でも野球観戦、ロードバイク、食、ゲーム、スノーボードなどみんな各々趣味を楽しんでいます。

    娯楽、趣味、楽しみの中でも音楽を聴かない人は少ないのではないでしょうか?

    大なり小なり生活の中で音楽を楽しむ機会というのはみなさんあると思います。

    そういう私は音楽が大好きでバンドでドラムを叩いています。

    意外と多い!楽器に金属

    という事で今日はその音楽を奏でる楽器についてです。楽器というとギター、ベース、ドラム、サックスなどすぐに思いつくだけでたくさんの種類があり、多くの金属が使用されています。当社は非鉄金属を主に取り扱っているので非鉄金属でいうと、サックスは真鍮ですし、ギターのフレットは銅、亜鉛、ニッケルの合金ニッケルシルバーという素材で出来ています。ドラムはどうでしょう?すぐに思いつくのはシンバルです。シンバルは銅と錫の合金である高錫青銅という素材で出来ています。シンバルを立てるスタンドはスチールですし非常に多くの金属が使用されています。

    「太鼓の胴の部分はさすがに木製でしょ?」と思われた方も多いでしょう。

    もちろん木製でメイプルやバーチなどの合板で出来ています。

    ただそれだけじゃないんです。リズムの要になるスネアドラム(ドン・タン・ドン・タンというリズムの「タン」に使われる太鼓。わかりますか?)の胴の部分には多くの金属が使われています。その中でも今日は私が使用している銅のスネアドラムを紹介したいと思います。

    銅の太鼓ってどんな音?

    さてそんな銅の太鼓(スネアドラム)ですが、どんな音がするのか気になりませんか?

    メーカーの紹介文がこちらです。

    銅(コパ―)の太く柔らかなサウンド特性に、錫を数パーセント加える事でコシのある高倍音を併せ持たせたブロンズシェルをハンマード仕上げによって複雑な倍音を引き締め、よりリッチなサウンドに仕上げました。金属銅でありながら木胴スネアのような低域から高域までの周波数レンジを発生するサウンドキャラクターで定評のあるハンマードブロンズ。圧倒的な存在感を醸し出します。

    とあります。

    個人的な感想としては、金属製と木製の良いところを併せ持った万能型のスネアドラムといった感じで、ジャズやロック、ポップスなど様々な音楽に対応出来そうですね?

    豚に真珠、猫に小判

    このスネアドラムの特徴は音以外にももう一つあります。

    それはこの見た目です。おそらく単なる筒状の銅板でも美しいと思いますが、それをハンマーで叩いて仕上げているのでさらに高級感が増しています。

    やはり寺社仏閣にも使われる銅というだけあって品と華やかさがありますね!

    ただひとつ問題がありまして…

    もちろんこの見た目が美しく、音も素晴らしいのですが、これを持っているといかにも凄腕ドラマーでクールな演奏をするだろうと観てる方は思われるようで…

    猫に小判、豚に真珠ではないですが、私がこのスネアに見合った演奏が出来ているかは甚だ疑問です。

    銅は展延性が高く、プレス加工などで割れが生じにくいです。その粘りが音の深みや温かみに反映されているのでしょうか?

    弥生時代の銅鐸など古くから祭りの場などで銅は楽器として使われてきました。銅の響きはもしかすると人の本能や心に訴えかける何かがあるのかもしれません。

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