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2023年07月03日銅板から生まれる職人の技術:美しさと温もりを持つ装飾品の数々
7月になり、今年も半年が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年の干支は兎年でしたが飛躍の年になってますでしょうか。
干支の銅板
干支の話になりますが十二子にはそれぞれ意味合いがあり、それを象徴した様々な造形品や装飾品が縁起物として身近なところに飾られてあります。
弊社も、お得意様である大阪府茨木市の有限会社植木商店さんから頂いた干支の銅板のうち今年のものを玄関に飾らしてもらっています。上の3枚の写真が今まで頂いたものの一例です。
銅板一枚からここまで躍動感のある動物を表現できる技術の高さは驚きです。
植木商店さんは、昭和八年創業の老舗の銅板加工屋さんで京都御所や大阪天満宮における制作実績があります。弊社が加工を依頼する商品として多いのが大和アンコーと家紋関係です。以下、アンコーとは何かと家紋について説明いたします。
アンコーについて
まず、アンコーとは軒樋と立樋をつなぐ集水器のことをいいます。
深海魚のアンコウを捌く際に皮が柔らかいため口から水を入れ、体を張った状態で包丁を入れるのですが、その時の様子がこの集水器に似ているためアンコーと呼ばれているようです。アンコーは建物の樋の装飾において一番目立つ箇所であり、職人さんの腕の見せどころでもあります。
アンコーの中でも大和式アンコーは、底板と横板を組み合わせるように細工することで、はんだが外れることによる水漏れをなくす工夫がされた代々受け継がれてきた技術によってつくられたアンコーです。
写真はアンコーを新しく作りなおしてほしいという依頼がきまして、植木商店さんに下の見本から作って頂いたときのものです。
見本の物はだいぶ年季が入っており、緑青が全体につき一部穴があいていました。緑青も味が出て綺麗ですが、新品の煌びやかさはとても美しいです。
家紋について
家紋は日本特有の文化で家系、血統、家柄・地位を表すために使用されてきました。
よく目にする有名な家紋と言えば、徳川家の「三つ葉葵」や豊臣家の「五七桐紋」などがあります。家紋は分類だけでも241種類あり個別の家紋まで分けると5116種類もあるそうです。
ご家庭の家紋が描かれた製品を仏具などで目にしたことがあるのではないでしょうか。
最後に
お寺や神社にお出かけの際は様々な銅のアンコーや家紋を見つけることができるので、ぜひ楽しんでください!
その他装飾品についてもお探しであれば気軽にご相談ください!
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