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  • 2023年06月05日銅を題材とした実験

    今回は、銅を題材とした新たな実験を行いたいと思います。

    その新たな実験とは

    銅が水質に与える作用についてです。水を入れた花瓶に花を生けて、一方は花と水だけの花瓶、そしてもう一方は花と水と銅板を入れた花瓶を用意し、これからこの二つの花瓶の水がどう変化していくのかを観察、検証していきたいと思います。

    経過観察

    初日の4月11日。当然のことながら、二つの花瓶に変化はなし。花の状態も赤のカーネーションが良く咲いています。黄色の菊はまだ蕾ですが、白色の菊は8分咲きといったところです。今後の変化に注目です。

    次いで4月14日。まだお互いの花瓶に変化はありません。3日ほど経過していますが、水の汚れもなく特に臭いもしませんでした。

    4月17日。水を入れただけの花瓶は少し花の茎にぬめりが出てきました。一方の銅板を入れた花瓶は、菊のぬめりは無いものの水が少し濁っていました。初日から約1週間経った時点で、ふたつの花瓶にやや変化が表れてきました。

    4月24日。水だけを入れた花瓶は少し臭いが出てきて、銅板を入れた花瓶の方は臭いはしませんでした。そして、花の方は赤いカーネーションはしぼんでしまい、黄色の菊もしぼみかけています。葉っぱは共に垂れ下がり、特に銅板を入れた花瓶の垂れ下がりは顕著でした。

    5月1日。水だけを入れた花瓶の水は臭いが増し、銅板を入れた水の方は臭いがしませんでした。花はしぼみかかっているようです。

    5月8日。水だけを入れた花瓶の水の臭いがさらにきつくなりました。菊もぬめりが多くなり、きくから根っこが生えてきました。水の濁りは変化はないようです。一方銅を入れた花瓶の水の臭いはほとんど無く、ぬめりもほとんどありませんでした。こちらの花瓶は根っこが生えてきていませんでした。水の濁りは、1週間前と比べて多くなりましたが、臭いやぬめりが少ないのは、銅による浄化作用の影響が働いているように見えます。

    5月15日。水だけの花瓶は、水が少し黄色く濁ってきたみたいです。一方の銅を入れた花瓶は、ぬめりや臭いほとんどなく、水の濁りが1週間前に比べて、ましになってきたように思います。

    5月27日。実験最終日です。水だけの花瓶、銅を入れた花瓶の花は共々枯れてしまいました。初日と比べ、水だけの花瓶はぬめりはひどく、茎に藻のようなものがくっついています。一方の銅を入れた花瓶は、初日と比べ、ぬめりと臭いもほとんどありませんでした。また5月8日にあった水の濁りも浄化しているようです。

    これで実験は終了になります。

     

    銅の浄化作用

    今回の実験結果から、銅を入れた花瓶の水には何が起こったのかを調べてみました。

    水中に銅を沈めると、ごくわずかな量の銅が溶け出します。そして、銅が水と反応して強い酸化力をもつ活性酸素分子種を生成します。この活性酸素分子種が細菌などの分子を分解します。これが細菌などの増殖を抑える効果となり、水がきれいに保たれた結果となりました。

     

    身近なところで...

    約1カ月半、実験をしてきましたが、銅を入れた花瓶は浄化作用が働き、水のぬめりや臭いがほとんどしませんでした。

    この結果をふまえて、実際にお墓や仏壇の花をお供えするのに銅を入れてみてはいかがでしょうか?水を入れ替えするのに、ぬめりや濁り、不快な臭いも抑えられるので、お手入れが簡単に済みます。皆さんもお手元の10円玉などで、是非お試しください。

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