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  • 2020年03月27日アルミアングル黒アルマイト(穴あけ、面取り)

    お客様よりA6063アルミアングルアルマイトの加工品をご注文いただきました。

    画像商品のサイズは3㍉x20㍉x20㍉x580㍉~5本です。ご注文分は他数点ございました。

    具体的な用途は不明でしたが外観で使用されるとのことでした。加工内容は生地のアルミアングルを長さカットし、穴あけ、面取りまでを終えたところで表面処理(黒アルマイト)を施しました。そしてこの加工品のご希望として「キズ注意」でした。

    加工の内容自体は比較的容易でしたが「キズ」がテーマとなった場合、お客様はもちろんのこと加工屋さんなど多方面にわたり、それぞれの主観、主張が飛び交うケースが度々起こりえます。「外観で使用するのだから例えどんな小さなキズでもNGだ」というお気持ちももちろん理解しております。「数種類の加工を経て、触る機会が増えれば増えるほど、最初に入荷してきたほぼ無傷の状態からは少しずつキズが増えていくのは加工品としては必至だ」というご意見も納得です。幸いにも本件は何のトラブルも起こりませんでしたが、やはり加工品に携わる際に大事なことは「ヒアリング」と考えます。コスト面なども非常に重要ですが、キズを最小限に抑えるために価格は少し上がることを了承いただいたうえで、表面に保護テープを貼ることも可能ですし、あるいはそこまでしなくてもいい、少しのキズは許容範囲とするが細心の注意を払って扱って欲しいなど、お話を伺い、お客様が納得していただく方向性を決めた上で取り掛かるのが加工品の心得かと思います。

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