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2023年08月19日アルミ加工品の注文いただきました。
以前にもご紹介させていただきました長年お世話になっております岡山県倉敷市のお客様より再びアルミ加工品のご注文を頂きました。
まず完成品はコチラです。
今回の品は「連結棒スタッド用要具クランピングブラスト下部止金」といういかにも働き者のオーラ漂うネーミングです。漢字で始まり漢字で終わる、間のカタカナもプロレスの技の名前よろしく最後はしっかりと止金、素晴らしいです。もうこの辺にしておこうかと思いますが、今回の加工品の肝は土台部分の旋盤加工品かと思います。筆者の学生時代の友人が営んでいます鉄工所のNC旋盤機にこの度お世話になりました。材料はA5052のアルミ丸棒を支給し、旋盤加工の一部始終を見て参りました。やはりこの様な加工業の大事なのは何といっても「段取り」に尽きます。段取りを横着にして良品は出来上がりません。慎重かつ丁寧に無駄なく段取りを進めます。そうしますと自ずと時間を費やします。人一人が仕事として時間を費やし、準備をするのでタダっちゅうわけにはいきません。これが費用。これも加工費として乗っかります。一度段取りしてしまえば2~3個の仕事でも、量産でも一緒です。ただ同じ時間を費やして段取りし、2~3個の仕事をするか1000個の仕事をするかで費用の乗っかり方、薄まり方が大きく違ってきます。しかしながら現実的には2~3個の仕事の方がほとんどで営業マン目線としましては悩ましいところです。と、まあこのようなネチネチと陰湿な愚痴はこのぐらいにして加工の方を進めて参りましょう。
旋盤加工開始…
友人が慣れた手つきで作業をしているのを見てましたけど、普段はふざけた事ばっかり言ってるヤツですがさすがベテランの職人さんです。チャッチャカチャッチャカ作業してました。XだYだ軸がどうしただのチンプンカンプンでした。今度会ったら褒めてやろうと思います。今回の材料はアルミで一般的には柔らかいイメージなのかもしれませんが、なかなかどうしてムクの丸棒なので硬いです。それがサクサク削られていくのは見ていて気持ちよかったです。おそらくやってる本人も面白いんだろうなと思います。しかしながら気を緩める訳にはいきません。油断大敵、指差し確認も怠らず作業は着々と進んでいきました。でも付き合いの長いツレが目の前で指差し確認しているのはちょっとおもろかったです。
裏側の加工…
一つの工程が終わり、次の工程に移るということはまた時間を費やしセッティングするということになります。大変です。見てて飽きました。でもでもやっぱり切削が始まりますと胸躍ります。これはいつまででも見てられます。赤ちゃんと同じです。一見冗談のように聞こえるかもしれませんが、あながちそうでもなく「モノづくり」に携わっておられる方はこのような感情を抱きながらお仕事されているんではないかと筆者は勝手に思っています。違ったらゴメンナサイ。さて作業の方は慎重に慎重に進め、ようやく内側のネジ切り完了しました。僕の友人はここで任務完了です。ご苦労様でした。ここからはいよいよ真打ち登場、毎度お世話になっております溶接屋さんの登場です。
最終工程へ…
4台分の加工品を溶接屋さんに筆者自ら持参しまして最終仕上げの溶接に取り掛かってもらいます。毎度のごとくお願いして作業風景を撮影させてもらいました。なるべく作業の邪魔にならないよう空気のごとく気配を消しておった刹那、社長さんから「まさか4台全部やり終えるまで居続けるんやないやろな…」というオーラがビンビンに出てたので、さすがの筆者もそれを察知し1台目の途中ではありましたが煙のように工場を後にしました。無事後日4台ともお客様へ納品いたしました。筆者は注文を取ってくることが仕事ですが、その取った仕事でいろんな方たちに支えてもらい納品出来るんだとこれからも感謝の気持ちを忘れないでいようと思う今日この頃です。
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